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御朱印迷宮

関東を中心とした寺社の御朱印記録です。参拝・収集目的に少しでも役立てば幸いです。

立國寺の御首題(千葉・市原市)〜風光明媚な養老渓谷に建つ出世観音は詳細不明

養老山 立國寺の御首題

りっこくじ日蓮宗(千葉県市原市戸面401)

 

立國寺の御首題です。

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出世観音」「源頼朝公ゆかりの霊山」のスタンプが押されています。

中央の朱印は全く読み取れません。

御首題をいただきましたので寺の宗派は当然日蓮宗なのでしょうが、この寺の縁起・創建年などは全くわかりません。

寺のHPにも

「出世観音」は今を去る八百年前、源頼朝公が天下統一の旗揚の際、石橋山合戦において大庭景親に敗れ、九死に一生を得て安房に逃れ転じ上総に入り、再起を賭け昼間なお暗き当処の山谷に立て篭もり、平素甲冑に持参の観音像を茅舎に奉祭して、一心不乱に戦勝祈願をされ、三浦義澄・上総介広常・介常胤・下野の小山朝政・下総の下河辺行平・安西景益等の助けを借り下総より関東に攻め入り天下を平定・掌握し、公家社会から武家社会の初めての頭領と成ったとされています。

 この由緒に因み、当処に鎮座された御神霊を「開運招福の守護神」・「出世観音」と命名し当山の観音像に移入せしめ安置しております。

と書かれており、頼朝についての説明とそれに因み観音像が祀られた事だけしか分かりません。

由来の詳細も

この周辺一帯を統括している山神が龍の化身となって現れ・・・。

と、頼朝の歴史の一部を突っ込んでいるだけです。

 

頼朝については、房総半島の西岸にある寺社には、その言い伝えが無い寺社を探す方が難しいくらいです。我も我もの勢いで頼朝伝説を採用しているかのようです。

 

ということで正体不明な「出世観音」です。

おそらく本堂などの創建は年代が新しいもと思われますが、季節の良い時は養老渓谷を訪れる多くの観光客が参拝されるのは間違いないようです。

 

そして、御首題は丁寧な対応でいただきました。

 

立国寺は房総半島の真ん中に近い養老渓谷入口にあります。

千葉県に高い山はありません。一番高くて南房総市の「愛宕山」が標高408mです。

 

▼しかし養老渓谷へ向かう途中のルートを外れて、高みからの展望は「山だらけ」です。100m〜200m位の山でしょうが「山深い」という言葉しか浮かんできません。

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房総半島というと一般的には最初にイメージされるのは海でしょうが、どっこい、半島そのものは低山で覆われています。

そんな山間を縫うようにして養老川が流れています。

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山の写真は寺を訪問した時とは別のものですが、養老渓谷は秋にも紅葉と滝を目当てに多くの人で賑わいます。

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▼渓谷は養老川にかかる「観音橋」から上流の大多喜町方面へ続き、幾つもの滝が見られ、養老渓谷温泉郷の宿も10数軒が点在しています。

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▼観音橋からトンネルを潜って続く階段は、橋からは20〜30mほど高い寺の境内へ導いてくれます。

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6月の梅雨時期訪問のせっかち人間は、ここまで来るのに汗まみれになりました。

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ゆっくり登れば汗をかくほどでもない距離と高さです。

立国寺についてはここまで。寺についての記事は全くナシです。

 

寺とは直接関係のない話にしましょう。

▼養老川は房総半島の東側、太平洋側の鴨川市の麻綿原高原に源を発しています。

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その流れは太平洋に注げば僅かな距離なのに、房総半島を横断するように70km以上も北上し、東京湾に注いでいます。

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養老渓谷沿いに展開する養老温泉へは過去に一度だけ宿泊していますが、その温泉は茶色いお湯でヌルく、ドロッとしてて、キショク悪い感覚だけが当時の記憶にあります。

泉質は正確には「黒湯」というそうです。

キショク悪い温泉も首まで浸かってしまえば、酔い覚ましにはごく心地よく、そのまま眠ってしまい、沈没してしまいそうな危険な湯でした。

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養老温泉の名称は岐阜にもあり、そことの混同を避けるため千葉の養老温泉は「養老渓谷温泉」が正式名称だそうです。

 

▼「養老の滝」も全国的には昔話にも出てくる岐阜養老群の滝がメジャーですので、こちらは「栗又の滝」と呼んで混同を避けているようです。

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千葉県内の温泉地は活気を呈しているとは言えませんが、伊香保温泉や四万温泉を抱える群馬県と同じ数だけの温泉地があり、全国的には数の順位は10位に位置するそうです。
ですが海外からの観光客も含め、群馬の伊香保温泉と千葉の温泉では勝負になりません。

決して伊香保に劣るものではない養老渓谷と思いますが、そこはPR次第なのでしょうか?

 

養老渓谷からほど近い観光スポット「濃溝の滝」の記事。

wave2017.hatenablog.com

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