格式高く、正しい? 御朱印です。
「武蔵 総社」とありますが、「総社」は近辺の神社や祭神をまとめた意味でしょうが、なぜそうする必要があったのでしょう?
何のことはなく、祭事を行うのに便宜上バラバラにあった神社を一ヶ所に集めただけでした。
正しい? 御朱印は、8年間の間にも何も変更されていません。
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2020.05現在は大相撲春場所同様「無観客」で競馬が開催されています。「日本ダービー」も無観客になるのは間違いないでしょう。
関取と同じように競走馬も「走り甲斐」のないレースと感じているかもしれません。
競馬場に詰めかけるファンのドヨメキが彼らの「走り甲斐」でもあり、競争心を駆り立てるものでもあるので、馬たちも「何だぁ?」と、相当調子が狂ってることは間違いないでしょう。
▼京王線「府中駅」から続く「けやき並木通り」は神社の参道へとつながっています。
▼大鳥居前のけやきの大木、古木も春になれば新緑の葉を目一杯見事に広げることでしょう。
訪問日の2月11日は、まだ国内感染者数9名のウイルスに対して深刻な脅威を抱いていない日本列島でした。
従って神社境内も「無観客」ではなく、例年と変わりない建国記念日の休日でした。
あれから、1ヶ月後の3月、2ヶ月後の4月、そしてGW。
状況は一変し、深刻さは増すばかりです。
全国の緊急事態宣言下では、今やどこの寺社も賑わいは見られません。
▼大鳥居をくぐるとすぐ右手にある稲荷社も、その朱色の輝きにもまだ何の濁りもありませんでした。
▼訪問日のこの日、2ヶ月後の未曾有の感染症蔓延の脅威を、一般人はまだ誰しも予想できない、当たり前の幸せな参道でした。
感染症は一旦無視して、当日の幸せな境内の様子を描写します。
稲荷社から参道を先に進み左手に現れるのは
▼宮乃咩神社(みやのめじんじゃ)。
当社は演芸の神、安産の神様として崇敬されている。 創立は本社と同時代といわれている。源頼朝の妻、北条政子の安産を祈願した神社で、7月12日には安産特別祈願祭を行っている。
神社のHPからの引用でした。
北条政子の安産祈願は、本人が参詣しての祈願なのか、代理人なのか、他の誰かなのか分かりませんが、
▼底がない柄杓から、スーッっと掬った水が抜けるがごとくの安産であってほしいという願いが込められています。
▼さらにその先の奉納相撲場は、家康の江戸入城を祝して相撲が始められたとか。
神社の相撲場を見るたびに改めて相撲が神事に繋がるものであった事を知らされます。
▼日本が現在のように成長するためには、愚かとも言える時間が必要だった時代の犠牲者たちに、国民は皆な頭を垂れるべきかもしれません。
▼手水舎で浄め、隋神門をくぐった境内から振り返りました。
▼右大臣、左大臣はガラスの中で光って、カメラ撮影に疎い者には撮影困難。
▼隋神門の先には中雀門。大國魂神社は広大です。拝殿前までにはなかなかたどり着けません。
▼中雀門を潜るまでの参道の左右にも鐘楼、宝物殿、神楽殿が左右に現れます。
▼中雀門の前にも古参の狛犬が警護と参拝者のチェックをしています。
▼恭しく撮影をして、先に進む許しをいただきます。
▼中雀門を潜ると、やっと拝殿にたどり着きます。
▼武蔵国総社は休日のこの日、参拝者が絶えることはありませんでした。
拝殿の扁額は何と書いてあるのでしょう?
▼「総社大神宮」? 「総社大所宮」? 違いました!「総社六所宮」だそうです。
六所[ろくしょ](小野大神・小河大神・氷川大神・秩父大神・金佐奈大神・杉山大神)を奉祀して六所宮とも称せられるようになった。
神社のHPから「総社六所宮」と書かれていることが理解できます。
何でもない日常の休日の拝殿前は穏やかです。
そして幸せなカップルを祝福するのは参列者だけでなく、偶然居合わせた参拝者も拍手を送ります。
人の幸せを願うのには、まず自分がある程度の水準を満たされていないと素直に、正直に、本当に祝福できないでしょう。
▼本殿横に朱塗りの門が別区画をつくっています。中に進んでみます。
▼「人形流し」は「ひとがたながし」と読むそうです。
「厄や穢れを人形に移して水に流す」そうです。
▼紙でできた人形を流れに入れると、紙はすぐ溶けて流れていきます。
水に流したい事は山ほどありますが・・。
▼「水神社」は深井戸から地下水を竜頭口より流しているそうです。
▼「松尾神社」は京都の松尾大社より勧請され、御祭神は大山咋命。
大山咋命は醸造の守護神であると共に開拓の粗神だそうで、酒、醤油、味噌業者などの信仰が厚いそうです。
▼本殿の裏側に回ると御神木の「大銀杏」は冬枯れで、イマイチピンと来ません。
▼「東照宮」です。秀忠の命によって造営されたそうです。
塀と門に囲まれていて社殿の様子はよくわかりません。
全国に数えきれない数の東照宮も、その姿はピンからキリまであります。
▼「住吉神社・大鳳神社」。やはり11月の酉の市には賑わうそうです。
▼こちらの社殿前にも狛犬が一対置かれています。
▼2020年2月11日は感染者数がまだ1桁。誰も危機感は抱かず、マスクをしてる人もごく僅かでした。
▼今ならば「厄除」の意味も幅広く、世界中の厄災が治りますように祈るでしょう。
▼御朱印はこちらで、まだ当たり前にいただけました。
当たり前の平凡な日々がどれだけ幸せで大切な事か、今改めて知らされます。