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御朱印迷宮

関東を中心とした寺社の御朱印記録です。参拝・収集目的に少しでも役立てば幸いです。

源徳寺の御朱印(愛知・西尾市)〜吉良の仁吉、ケンさん、村田英雄、尾崎士郎、五木寛之・・・

▼信道山 源徳寺御朱印です。(浄土真宗f:id:wave0131:20200402152503j:plain

義理と人情」という言葉のイメージは、仏教とは関係ない事柄が浮かんできますが、

きっと釈迦の教えの中にも義理・人情を説く部分はあるのでは・・・。

 

右上の墨文字「三州吉良」の三州とは三河国の別称です。尾張国を「尾州」と言うのと同じです。

 

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源徳寺は2011年に幡豆郡吉良町から編入合併された西尾市にあります。

 

▼「義理と人情」というとこの人を外せません。高倉健の任侠物映画は見たことがないので、あくまでもイメージです。f:id:wave0131:20200402152510j:plain

尾崎士郎原作の「人生劇場」は戦前から戦後まで14回も映画化されています。

その中で1963年の東映作品「人生劇場 飛車角」のキャストに高倉健の名が載っています。

その映画の他のキャストを見ると鶴田浩二佐久間良子月形龍之介、梅宮辰夫、加藤嘉、村田英雄などの名が並んでいますが、佐久間を除いて全て他界しているようです。

 

いずれにしても小説は読んでおらず、映画も観ていません。

しかし、

尾崎士郎の自伝的大河小説を見習った五木寛之の「青春の門」は読みました。

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読んだと言っても覚えているのは確か四部「堕落編」、五部「望郷編」くらいまでで、続く6、7、8部は読んでいないような・・。

おまけに「新・青春の門」はその内容を全く知りません。

 

「人生劇場」ほどではないものの「青春の門」も映画化やドラマ化され、山崎ハコは「織江の唄」なんていう、思いっきり暗い曲を歌っています。

小説の中で、織江は信介の幼なじみで「信介しゃん」と呼ぶ場面が度々出てきます。

 

▼ところで今回訪問の「源徳寺」と、御朱印の主文字になっている「人生劇場」に直接の関係はありません。

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人生劇場のふる里」と御朱印のスタンプにあるように、現在の西尾市尾崎士郎の生まれた土地だからです。

 

吉良町には「吉良三人衆」という言葉があって「尾崎士郎」と、忠臣蔵で悪役にされている「吉良上野介」、さらに実在の侠客「吉良の仁吉」の3人を示します。

 

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「吉良の仁吉」は清水次郎長の兄弟分でしたが、次郎長に義理を果たすため、ある戦いで殺されています。

戦いと言っても侠客同士ですので大規模な喧嘩ですが、28歳の若さで無くなっています。

 

▼彼の「義理と人情」を讃える歌碑になるのでしょうか?

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「・・・おれも生きたや仁吉のように・・・」と村田英雄が歌った歌詞が刻まれています。

 

▼そしてその仁吉の墓です。

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清水次郎長と共に仁吉の遺族が建立した墓だそうです。

吉良町では毎年6月に「仁吉まつり」も開催されるそうです。

 

多くの人物を登場させたきた記事ですが、みんな遠くに行ってしまったか、行きそうな(失礼)人たちばかりです。

そして日本人の精神構造の一つでもあった「義理と人情」も遠いところに行ってしまい忘れられてしまうかもしれません。

 

源徳寺の訪問は夕方近くだったのでヒッソリとしていました。

そんな訳で御朱印は庫裏のブザーは押さず、本堂前に置かれていた書置きをいただいてきました。

 

 

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