新倉富士浅間神社の御朱印
「あらくら ふじ せんげん じんじゃ」
下の写真の2014年にいただいた御朱印と比較するとニギヤカにカラフルになりました。
許容範囲内のカラフルさで好ましいと思います。
当然のことですが御朱印のニギヤカさは、初穂料にも200円ほど反映されています。
とは言え、この文字数の多さは書き手さんのご苦労が偲ばれます。
昨今の「御朱印価格相場」は単純な内容でも上昇気味の500円ですので。
6年前は300円でしたのでニギヤカさも「それなり」です。
▼「御朱印承り所」と、いまどき何と丁寧な表現でしょう!
▼1000円のニギヤカさもいただけるようです。書置きかもしれません。
▼ニギヤカな御朱印はここの授与所でいただけます。
▼河口湖から「新倉河口湖トンネル」という長い暗闇を抜けて富士吉田市に入ります。
河口湖の北湖畔と南湖畔は、それぞれの地域を山が分断しています。
当然「富士急行線」「河口湖線」が延びている南湖畔が便利な分だけ開けています。
▼とは言っても新倉富士浅間神社は富士吉田市の北端の山麓裾野に鎮座します。
駐車場から山麓斜面にある境内までの石段も数十段あります。
本来の表参道は別にあります。趣のある参道のようですが、2度目の訪問なのに今回もそちらには回れませんでした。
▼石段を登りきると、すぐに大きく立派な手水舎が石段登りを労ってくれます。
▼社殿前の境内は広くありません。きっと皆んな拍子抜けするでしょう。
それでもこの神社への参拝者は多いのです。
その多くの訪問者は社殿に参拝して、そのまま帰る人は少ないでしょう。
まずは、木花咲耶姫命、大山祗命 、瓊瓊杵尊の祭神に挨拶します。
創建は705年と伝わるこの神社も「三国第一山」です。
▼もちろん、高台から見える富士山を確認して引き返しても構いません。
▼さらに、境内社の塩釜神社に手を合わせて引き返しても構いません。
▼しかし、この神社に人々が魅せられるのは「塩釜神社」の脇から始まる石段の頂点にあるようです。
「さくや姫階段」というそうです。
▼その石段を少し登ると左に「愛宕神社」。
ここで引き返しても構いません。
でも多くの訪問者はさらに上を目指します。
人々が魅せられる対象は、もう少し高みにあるようです。
初訪問の2014年はまだそんなに大きな話題は見かけられませんでした。
2014年にいただいた御朱印にも「富士山眺望日本一」と書かれていましたが、
勝手に名乗って構わない「日本一」は「富士の眺望」を対象にしたとしても、他にもいくつかあると思っていました。
ところが6年間の時間はマスコミ、御朱印ブーム、インバウンドで
「富士山眺望日本一」はこの神社の代名詞のようにしています。
その内容は海外からの訪問者の方が詳しいくらいで、コロナ前は諸外国の観光客で溢れていたとか。
▼だから訪問者は石段数400段を知ってか、知らずか皆んな勢いよく登り始めます。
▼あるグループの後ろから登ることになりましたが、彼らは途中の踊り場スペースで動きが止まりました。
少し重たげな身体を400回持ち上げるシンドサに同情します。
▼その下のスペースでワタシも止まりました。この階段から逃げたくなります。
▼階段途中から脇を見ると車で登れる道路があるじゃありませんか!
閑散期なら通行可能のようです。
▼振り返ればみんな頑張って登ってきます。
暑さ➕マスク➕階段=ほぼ地獄、です。
それでも何とか、先ほどのグループとともに目的地まで上がれました。
▼「富士山眺望日本一」はこの五重塔「忠霊塔」越しに見る富士山を示しているのでしょうが、木立が邪魔になり、また足元の斜面を移動できない場所があってイマイチ。
▼夏の午後は富士山を綺麗に見るのは不可能でしょう。
400段の石段をヒィヒィ言いながら登ってきた価値のある景色かどうか微妙ですが、
写真だけでは話になりません。自分の足と目で体験しなければ人に話もできません。
まぁ、「こんなもん」かと、納得しましょう。
きっと、ここを訪れるには季節を選ばなければいけないのでしょう。おすすめは、
紅葉の秋、桜の春、冠雪富士の冬、そして汗だくの夏という順番でしょう。
ここは標高800m以上あるので、階段登りの汗が引いて木陰にいると快適です。
箱根・河口湖の2日目は急ぎません。少しの間ボケッーと下界を見下ろします。
さて登ってきた石段を下ります。
Skinnyな身体はこの程度の階段を下るのはタッタッタッーと小走りです、昔は・・・。
有名観光地はどこでも言えることですが、特に京都、関東では箱根などは海外からの訪問者がない2020年が絶好の「Go to 新倉富士浅間神社」かもしれません。