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御朱印迷宮

関東を中心とした寺社の御朱印記録です。参拝・収集目的に少しでも役立てば幸いです。

妙勝寺の御首題(東京・江戸川区)〜為度衆生故 厚遇応対 静寂広間 東京東端

▼石歴山 妙勝寺の御首題です。(日蓮宗/東京都江戸川区上篠崎1-23-14)f:id:wave0131:20220303133410j:plain

奉拝」から「釈尊涅槃会」「南無妙法蓮華経」「石歴山 妙勝寺」と見開きで浄書いただきました。

行間の金泥文字は経の詩文の一部分で

為度衆生故  方便現涅槃  而実不滅度  常住此説法

読んでいただきましたが、覚えられるものではありませんでした。

意味はおおよそ理解できましたが、ご住職が説明くださいました。

「人々を救うため故に、方便で涅槃を現して見せた。しかし真実は滅度したのではなく、常にこの世界にいて法を説いている」

日蓮の姿を表しているようです。

 

▼御首題は本堂右奥のこちらでいただきました。

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▼妙齢の女性に方丈のような広間に案内されました。

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雛人形が飾られており、座卓がいくつか長く3列に並べられ、先客は3組。

シ〜〜ンと静かな広間は緊張感が漂っています。

▼女性にお茶と飴を出していただきました。

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御首題をいただきに来ただけで、これだけ応対いただくと恐縮な気持ちが溢れ、最初は落ち着きません。

いつもこのブログで語るのですが、日蓮宗のほとんどの寺院は親切丁寧。

しかし親切丁寧であればあるほど、居心地の悪い場合もあります。

自分が日蓮宗でもなく、多くの知識も持たず、何も知らずに御首題をいただくだけ、という負い目があるからなのかもしれません。

 

ご住職(お若いので副住職?)は、机に向かって1組ずつ話をしながら御首題対応されていました。

その話し声、笑い声が広間に静かに響きます。

この雰囲気は気楽にサラサラッと御首題をいただくというものではありません。

 

順番がやってきて、少し話しながら机の上を見やると誕生日用の御首題のサンプルもありました。誕生日月に参拝され名前入りの御首題を求める方も多いそうです。

 

そしてサンプルの横に三方が置かれ、そこには千円札が小さな山を築いていました。

本ブログもソッと千円札を1枚、三方の上に乗せ退去しました。

この「山」を目にして500円を乗せようとする強者はいないでしょう。

 

御首題をいただくのは1年振りくらいでしたが、素晴らしい御首題を手にすることができました。

 

御首題対応日は「妙正寺HP」のお知らせに案内があります。

 

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▼当寺へは地下鉄「篠崎駅」から小岩行のバスがありますが、歩いても1km強です。

▼寺の東は「篠崎公園」の駐車場。その向こうは江戸川の堤防になっています。

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川の向こうは千葉県です。

 

▼北を向いた山門は平成に建立。

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寺の起こりは鎌倉時代浅草寺別当が始まりだそうです。

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その後に篠崎の地に移転、さらに現代まで地震、台風、火災などを乗り越えて現在地に落ち着いたそうです。

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▼心の塵を洗いおとします。

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対象的な意味合いを持つようなものになりますが

洗心」は朝日酒造のフラッグシップ、日本酒の名称でもあります。

かつて多くの寺では「般若湯」と呼ばれていたかもしれません。

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本堂は大棟の短い寄せ棟造で安定感があり、寺のお堂らしい雰囲気が残されています。

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もう東京の都心部では見つけるのが難しい佇まいです。

 

山号の「石歴山(せきれきざん)」の読みと意味をお聞きしたら、意味由来はわからないとのことでした。

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▼寺紋「井桁に橘」の天水桶。

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日蓮の出自伝説に井伊家との繋がりがつたわるので、井伊家の家紋「橘紋」「井桁」と似ているのかもしれません。似ているというより組み合わせです。

 

▼あい変わらずしっかりとした意味を理解できない十三重塔。供養塔だと納得します。

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日蓮さんの像はまだ新しく平成の建立。

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▼「慈母観音」。すがる子どもたちのお尻がクリックリッです。

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東京の東のはずれにある静かな境内を持つ寺は、賑やかで熱い御首題がいただけます。

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