武蔵野坐令和神社の御朱印
「むさしのにます うるわしき やまとの みしろ」通称:むさしの れいわ じんじゃ
▼武蔵野坐令和神社の御朱印です。
直書きいただいた御朱印には右下に「むさしのにます うるはしきやまとの みしろ」の印が押されていました。
当社名称の正式な読みだそうです。
▼御朱印は社殿内の授与所でいただきました。
▼コミック「文スト」とのコラボ朱印や、雨天限定朱印などの案内。
ある女性が通常御朱印とコラボ朱印を「全部ください!」と申し出ていました。
御朱印ファンなのか、「文スト」ファンなのか不明ですが、スゴイ金額になる!!??
でも、今時の御朱印代を思い起こせば「各800円」はびっくりするような金額ではないかもしれない?
▼武蔵野線「東所沢駅」から徒歩10分ほどで、神社の鎮座する「さくらタウン」着。
2020年にオープンした、Cool Japanの総本山を目指す複合施設「ところざわさくらタウン」は週末となると駐車場も満パイ状態になり、施設は大賑わい。
所沢市とKADOKAWAの共同構想で同時に建立された神社が当社で、隈研吾デザイン監修による社殿や鳥居が異様を誇っています。
地域や街の開発とともに新しく建立されたり、復活したりする神社は珍しくなく、近年の東京では日本橋室町の「福徳神社」などもその例のように思います。
▼しかし、この写真だけを見て神社の鳥居と理解する人は少ないかもしれません。
▼鳥居の先は拝殿ではなく、社殿の側面になっていて、その壁面は絵馬がギッシリ!
▼千木は社殿屋根に片方だけですが、よく見ると1本ではなく2本ずつが交差しています。
隈研吾のデザイン監修ですので従来の神社を思い描いてはいけないのでしょう。
無駄を削って、研ぎ澄まし、シンボリックでモダンな造形を求めたのでしょう。
▼参道らしき通路に向かう途中に「大魔神」がまるで狛犬のように2体並びます。
遠い時代に大映が世に送り出したキャラクターをここに蘇らせたのでしょう。
▼カーブする参道らしき通路に建てられた幟はアニメのタイトル。
当社は、アニメ聖地88ヶ所の一番札所という設定にもなっているそうです。
▼やはり参道らしき通路ではなく、しっかり参道でした。鳥居の先が社殿で妻側が拝殿なのでしょう。
▼手水舎は、まさかのこの形。屋根付きの船のような造形です。
▼どのように清めるのか戸惑いますが、水は清らかにあふれていました。
▼千木の下のガラス張りの妻側が拝殿です。
▼社殿外に賽銭箱が置かれているので、こちらが拝殿で間違いないでしょうが、ガラスの向こうに神殿らしきものはあるものの、どうにもここで天照大御神と素戔嗚尊に挨拶するのに戸惑います。
しかし、これが令和の時代に新しく創建された神社です。
今後に新しく創建される神社のモデルにもなりかねませんが、
日本の人々の住まう家屋が時代とともに変化してきたように、神の住まう社も変化しても何の不思議はなく、神もデザイナーズ社殿にご満足かもしれません。
▼神社の北にある巨大な「さざれ石」のような造形物。
▼機能性や合理性を無視したゲージツ的な建物の名称は「角川武蔵野ミュージアム」。
▼こちらの建物も制約なしに好き勝手にデザインしたかのような造形美。
▼こちらは何のキャラなのか、アニメに疎い身には見当もつきません。
昨今、神社や寺院の境内にCafe が併設するようになって、それが当たり前のように慣れさせられましたが、そんなスタイルももう古いのかもしれません。
神社や寺院の境内の中ではなく、複合施設などの様々な空間に神社・寺院が創られるのがトレンドになるのかもしれません。
ここ「ところざわ さくらタウン」は、そんな成功例かもしれませんが、一般的に奇をてらった施設に対して人々は飽きやすい側面も持っているようにも思います。
その新鮮さを保つカギは、モノだけではなく開催されるイベントなどのクオリティを前面に出す運営側の知恵次第かもしれません。
「うるはしき やまと」の時代も4年目に出会えた近未来的でありながら、現在進行形の「みしろ」でした。