▼新浮侘落山 明治寺の御朱印です。(真言宗/東京都中野区沼袋2-28-20)
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▼石仏の寺「百観音明治寺」へは西武新宿線「沼袋駅」から徒歩4、5分です。
沼袋氷川神社からも数分の距離ですので、神社参拝や、
御府内八十八ヶ所巡りをされている方は、禅定院や密蔵院が近いので同時に訪問する方が多いと思います。
寺のHPや googlemap には「百観音明治寺」と表示されます。
「明治寺」という名称は、この寺以外にも同じ名が他にもありそうですが、
ありません。おそらく全国でこの寺だけのようです。
その年に天皇の病気平癒を願って、観音菩薩石像を建立されたのが明治寺の始めと言われていますので、その後に寺としての形が整ったのでしょう。
寺の観音菩薩石像は、榮照法尼という尼さんが最初の一体を建立され、
その後、ここに一大観音霊場を築きたいと呼びかけたところ政財界始め一般の人々まで多くの賛同者を得て、大正5年には百観音が揃ったそうです。
その後も観音菩薩石像を建立される方が絶たず、現在は180体以上建つそうです。
百観音とは言うまでもなく、関西の西国三十三観音、関東の坂東三十三観音、そして秩父の三十四観音を合わせてそのように呼びます。
御朱印を収集している方なら誰でもご存知でしょう。
御朱印収集する前は霊場といえば四国八十八ヶ所の「お遍路」しか知りませんでした。
その後、西国、坂東、秩父、江戸や鎌倉など三十三観音霊場は全国津々浦々無数にあることを知りました。
その後、それぞれ身近な地で一般人も観音霊場巡りができるようにと、全国で開設されるようになったのでしょう。
人々の観音信仰の篤さが霊場の広がりを見せたのでしょう。
観音霊場や四国霊場は、当然現在も様々な祈願を胸に発願し巡る方もいるでしょうが、
時代の変化とともに「旅をしながら楽しむ巡礼」という勧めもされています。
何も知らなくても、何も願わずとも33ヶ所、あるいは88ヶ所を巡り終わる頃には、
多くのものを見出しているに違いありません。
全国にくまなくある観音霊場ですが、それでも時間的、地理的に霊場巡りが困難な方も多くいるはずです。
そんな方達のために、さらに観音霊場が身近なものであるように設けられたのが
多くの寺で見られる「お砂踏み」や「写し霊場」なのでしょう。
いわゆるミニ霊場です。
ここ明治寺は西国33、坂東33、秩父34の100の観音とご縁が結べるそうです。
百観音を達成されていない方、
この寺で「暫定」百観音達成を試みましょう。
御朱印は「1体」だけですが・・・.
▼ご近所の「氷川神社」記事。