▼馬橋稲荷神社の御朱印です。(東京都杉並区阿佐谷南2-4-4)
平成三十一年三月九日の日付です。
最初に「奉祝 天皇陛下御即位三十年」のスタンプが押されていますが、
約2ヶ月後に明仁天皇は退位し、天皇としては第126代 徳仁が即位され、
5月1日に令和元年となっています。
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▼馬橋稲荷神社はJR「高円寺駅」と「阿佐ヶ谷駅」の中間地点に鎮座です。
「阿佐ケ谷駅」 が一番近く徒歩7、8分でしょう。
▼馬橋稲荷神社の「馬橋」は、住居表示が変わる前の旧地名です。
東京には「馬」、馬を意味する「駒」の文字がつく地名が数多くあります。
消えてしまった地名、ここ「馬橋」もそうですが、現存する馬・駒の文字を使用する地名を他に上げると
東京だけでも駒形、駒場、駒込、馬込、練馬、高田馬場、馬喰町などと、キリがありません。
地名でほかの動物名、例えば子、牛、寅、龍、蛇、犬などの十二支が使われているのを見られますが、馬ほど多くは使われていないようです。
▼朱の一ノ鳥居前に「これでもか?」というような巨大な石の社号標が建っています。
ヒバ材の木製鳥居は平成の建立。
住居表示が変わり「馬橋」の名称がなくなるのを惜しまれて神社名に起用されたそうです。
地名は無くなっても建物や公園、店舗名などに残されているのは度々見かけます。
逆にある事件により印象が悪く町名を変えてしまう地域もあり、印象的なのは豊島区「椎名町」▼。
▼神橋→二ノ鳥居→三ノ鳥居と続く美しい参道ですが・・・
▼二ノ鳥居は「龍の鳥居」と呼ばれ、昇り竜と降り龍が巻き付いています。
「東京三鳥居」の一つだそうです。何でもランキングがあるものです。
▼東京では「品川神社」が、同じように鳥居に龍が巻き付いています。
▼三ノ鳥居をくぐると「隋神門」です。
▼その手前の手水舎。
▼龍の口から流れる水が大きな天然石に流れます。
▼見事な隋神門も昭和の建立。
祀られている神像は、右に豊磐間戸神(とよいわまとのかみ)、左は奇磐間戸神(くしいわまどのかみ)だそうです。
▼隋神門の天井には「開運の鈴」がブラ下がります。
当社の創建は詳らかではないのですが、鎌倉時代末期と伝わるそうです。
しかし、眼に映る建物はほとんどが昭和・平成の造営で、鳥居や灯籠隋神門などは、どれも朱色が賑やかに眩しく光っています。
▼最後の小さな鳥居は社殿を囲むように瑞垣と一体になっています。
▼正面から見ると社殿と一体になったように錯覚させられる美しい鳥居です。
▼社殿前の厳しいキツネは奉納された多くの授与品「願掛け狐」たちを従えています。
▼小さな「願掛け狐」は、願い事を書いた紙を狐の中に入れれば、神様に届けてくれるそうです。キツネの郵便屋さんです。
▼一段高くなった社殿から見た「厳島神社」。
▼「斎霊殿」と「神楽殿(舞殿)」です。
▼「東鳥居」前に出てみました。
古い社号標は単に「稲荷神社」で「馬橋」の文字が加えられる前の村の鎮守の頃の社号標でしょう。
▼トンネルの上は「馬橋の杜壱番館」という集合住宅になっています。
東京の有名な稲荷神社は赤坂の「豊川稲荷」や「王子稲荷神社」でしょうか?
規模は少し小さくなるかもしれませんが、それらに負けないくらい美しく、歴史もある「馬橋稲荷神社」で、
参拝者が写るのを避けての撮影でしたが、大勢の参拝者で賑わっていた境内でした。
スマートな「願掛け狐」たちに見送られて神社を出ます。
▼同地域の神社記事です。