右下に将棋の駒の印が押されていますが、駒込の地名の由来は諸説あるなかで将棋の「駒」とは関係ないようです。
「駒」は馬を、「込」は群れを意味するそうです。
富士神社は通常は無住ですので、御朱印を富士神社境内でいただけるのは「山開き大祭」の時だけですが、残念ながら2020年の「山開き」は中止となっています。
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JR山手線は「高輪ゲートウェイ駅」が開業され、全部で30駅になりました。
ある統計によると山手線30駅のうち「駒込駅」は、降りたことのない駅のトップに上がるそうです。
それとは別に山手線のマイナーな駅、存在感のない駅のトップは「鶯谷駅」で次いで「田端駅」「駒込駅」だそうです。
統計というものは基準、操作次第でどのような数字にもなると思いますが、ある程度の目安にはなります。
山手線のうち北にある駅は、様々な視点からマイナーな存在のようです。
そんな駅を利用する住民にとっては、大きなお世話で、朝夕のラッシュ時でも他の駅ほど混雑しなく、同様に雑多な人々の出入りがない暮らしやすい街に違いありません。
「駒込駅」は豊島区になりますが、天祖神社の鎮座地は文京区になります。
▼本郷通り沿いある案内標のある道に入れば、あとは真っ直ぐ進むだけです。
▼住宅街を抜け、鳥居をくぐると高い木々が濃い影をつくっています。
参道の左右はイチョウの木でしょうか? 秋になれば黄金に輝く参道になるのでしょう。
天照皇大神を祀る天祖神社は、やはり藤原氏を追討する際の源頼朝の言い伝えが残っているそうです。
それにしても関東の神社はのきなみ頼朝や日本武尊の伝説が残り、あちらこちらの神社で祈願したり、新たに神を祀ったり、2人はさぞかし忙しかったことだろう、と思われるほどです。
天祖神社の名は神明神社、神明社、神明宮とも呼ばれ、ここ駒込天祖神社もかつては「お神明さま」と呼ばれていたそうです。
▼深い緑の中に緋毛氈のお休み処が浮きだっていました。
コンクリート製でしょうが、神明造りの社殿は鰹木が際立っています。
▼天高く緑を茂らす御神木はやはり銀杏でしょうか?
木の名称は葉が青いうちはほとんど見分けがつかない植物オンチです。
境内社に挨拶して回ります。
▼鎮火稲荷神社。
祠の裏側は住宅街。布団が干されているのが下町っぽいのですが、駒込の街は山手とも下町とも言えそうです。
▼社殿手前にある「縁結子育地蔵尊」。
祠内には観音像も・・。神仏習合時代の名残でしょうか?
兼務社の富士神社へは今回は立ち寄れませんでした。
数年前の普段日に参拝しているのものの当然無人で御朱印はいただけず、数枚撮った写真も行方不明。
今年は中止ですが2021年には「山開き」が開催され、訪問できればと思います。
▼「山開き」のある神社の記事。