▼北野神社の御朱印です(文月)。(東京都文京区春日)
▼北野神社の御朱印(2013年)。神社印が押印されたスタンダードな体裁でした。
「牛天神」は北野神社の通称です。
▼予想通り、境内に入ると受付周辺と控えテント内に10人ほどの御朱印待ちの参拝者がいます。混雑時に整理する神社側の人も2人。御朱印をいただいてすれ違いざまに「ありがとうございました」と声をかけられましたからこの方達のスタンスは商売のようです。
案内は「大輪朝顔特別御朱印」「月詣特別御朱印」と記されています。
1体500円、全部いただくと5000円。全部求めるツワモノはいるのでしょうか? 当初はいたかもしれません。現在の毎月、毎月の月替りを全ていただく人は少ないでしょう。
いずれにしても、基本の2種類はスタンプ印の色、デザイン違いで、それぞれ5社あるという内容で、どちらも特別で、通常御朱印はどうなっているのかわかりません。
▼「のぞかないで下さい」書かれていると覗きたくなりますが、抑えます。
受付内では若い女性を含め3人ほどの方が朱印記帳されていました。
神社のHPによると「お札・朱印の筆耕」バイトを募集していますので、若い女性は学生さんかもしれません。
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坂の多い東京ですが、文京区も坂の多い街です。
▼北野神社と名のつく神社は東京にいくつもありますが、今回は文京区。
神社は高台にあります。地下鉄後楽園駅方面から春日通りの高台を進んでくると、右左折を繰り返す、やや入り組んだ脇道を歩んで来ることになります。
▼鳥居にも出会えず、いきなり桜の木に覆われた神社裏手に出ます。
▼左にそれれば、そのまま境内へ入れますが、真っ直ぐ神社本殿の裏の道を進むと「牛坂」が下っています。
坂は神社にあった「牛石」にちなみ名付けられたようです。もともと江戸時代から「牛天神」と呼ばれていたのでしょう。
それにしても東京は八百八町、大阪に負けず橋も八百八橋、坂も八百八坂と言っていいほど多い。その坂の多さは大阪や名古屋と違うところでしょう。
▼高台下の道路からは神社がどこにあるのだろう? と思われる案内看板が見えます。
▼カンバンを右に見て回り込むと、先ほどの「牛坂」下に出ます。ほかに参道らしきところは見つからないので、こちらが表参道なのでしょうか?
風鈴が飾られ、ここまで来ると頭上から雅楽が聞こえてきます。
かつては正月の初詣の時にしか流れていない神社の雅楽ですが、昨今は静かな音量で日常的に流している神社に度々お目にかかります。
いやがうえにも「神社にやってきた」と感じさせられる雅楽は心地よく耳に響き、心身が清められるような気持ちにもなり、悪くはありません。
▼境内や本殿周りは七夕飾りや風鈴があちらこちらに。
▼本殿前左右の撫で牛は飾り付けで隠れてしまっています。
▼こちらの1枚は2013年4月の本殿前。当然、参拝者は散見される程度でした。
▼飾り付けの裏側、撫で牛さん、変わらず健在。
兼務社の2社はどこにあるのか知りません。
▼おみくじか何かを結びつけているのは男子。参院選投票には行ったのでしょうか?
▼この神社のアイコン的おみくじ結びの「牛」と「ハート」はもう隙間がありません。
▼文教地区でもあり、神社の周りは大学や高校が多いせいもあり天神様に合格祈願が山盛りです。
▼特別御朱印にある「大輪朝顔まつり」の具体的な内容はこの飾り付けを示しているようです。
先入観で「朝顔市」をイメージしましたが、どうやら全く違ったようです。
でも涼しげなことには違いない飾り付けです。
▼御神木は「木斛」。ルビがないと読めないし、他の神社でも見た覚えがないけど、「庭木の王様」として寺社に植えられていることが多いそうです。
▼境内の敷地内にある集合住宅。古そうですが神紋付きのマンションになっています。
ということは神社所有のマンションということ?
これまでは気づかなかったというか、そういう目で見ていなかったのですが、実は都心の神社の敷地内には不動産事業として、貸していそうな土地に貸しビルや、社務所の上が集合住宅となっていることが多いのです。
宗教法人といえども、御朱印とは違いこれらは宗教活動ではないので賃貸事業として課税対象となるのでしょう。
御朱印を待つ20分くらいの間、そんなつまらないことを考えます。
▼控えのテント内は燃え尽きて消えている蚊取り線香と、ヌルまった麦茶のご用意がありました。アルミのカバンは、このあとに始まる大道芸の道具のようです。
これからの季節、寺社に蚊はつきもの。待ち時間に1ヶ所や2ヶ所刺されても神社のせいではありません。ヌルい麦茶もあるだけマシです。
▼2度目の訪問でしたが、次回この鳩たちに会えるのは、また数年先の忘れた頃であることは間違いありません。
その頃、御朱印がどのように進化しているか楽しみでもあります。