寸分違わぬと言える2体の御朱印です。
神社名は「くいず」ではなく「ひさいず じんじゃ」と読みます。
葵紋の使用は、近くに徳川将軍家が鷹狩などを行う越ヶ谷御殿があったことから特別に許されたそうです。
久伊豆神社は「元荒川」流域に60社近くあります。
当社の越谷と、さいたま市岩槻区の久伊豆神社が境内も広く有名のようです。
単に「久伊豆神社 御朱印」で画像検索してみると、最初にいくつも岩槻の御朱印が結果として現れます。
越谷の御朱印よりいくらかカラフルな体裁となっています。
地名をつけず単に「久伊豆神社 御朱印」で画像検索結果が、カラフル御朱印になるのはやむを得ません。
しかし、越谷の久伊豆神社のように古い日付の御朱印は見当たりません。
▼2021年の御朱印は「祈願受付所」でいただきました。
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▼最寄の「北越谷駅」から歩くと20分ほど必要です。
しかし「北越谷駅」「越谷駅」のそれぞれからバスが神社前まで出ています。
▼「元荒川」に沿って神社は鎮座します。
▼「宮前橋」が元荒川に架けられています。
久伊豆神社はこの「元荒川」流域を中心として分布し、越谷市内だけで7社あります。
その西を流れる「荒川」流域には「氷川神社」が多く、
水路によって、人の流れや文化が伝達されていった証かもしれません。
▼東京に近い越谷ですので周囲は完全な住宅街ですが、ここだけ深い社叢が残ります。
▼越谷の総鎮守とされていて、神社入口には旧社格の「郷社」の社号標が建ちます。
▼神社入口のこの極太の注連縄は、何と呼ぶのでしょう?
「なわ」ではなく「はしら」で「注連柱」だそうです。
確か他の神社でも見ているはずですが、そんな名称とも知らず、さらにその神社名さえ覚えていません。
▼近隣のものを集めたと思われる「庚申塚」が並んでいます。
もしかしてこれは神社に隣接する「天嶽寺」の管理かもしれません。
▼極太注連縄の先に「一ノ鳥居」です。
▼よく見ると額には「正一位久伊豆大明神」と記されていました。
▼気持ちよく整備された一直線に伸びる参道途中に「ニノ鳥居」です。
▼瑞垣の先は、さらに神域が濃くなります。この左手前が広い駐車場になっています。
▼神社入口は東側にもありあります。
▼さらにその奥には車祓所の入口もあります。
▼長いグリーンのトンネルの参道は「三ノ鳥居」で視界が一気にひらけます。
▼こちらの社号標は「総鎮守」と彫られています。
▼1675年建立の「手水舎」は登竜門の彫り物が見事でした。
2021年7月ですが、柄杓も取り避けられていず、正しい姿の手水舎です。
心身を清める水、手水舎から柄杓を取り去ってしまっては矛盾します。
ウイルスもこの水でキレイに洗い清められるはずです。
▼狛犬は好みの表情をしていました。
▼こちらの眼はイタズラされてしまったのでしょうか?
▼ツバサを広げた、素晴らしいバランスの「拝殿」。
今にもテイクオフする戦闘機の正面のようなイメージです。
▼横顔にそんな連想は湧きません。
神社の創建は鎌倉時代と伝わります。
▼両脚を縄で縛られている狛犬がいました。
「縛られ狛犬」? ではなく、古くから「足止めの麻」と呼ばれ、
遊びばかり、仕事に熱心過ぎなど、家族・家庭を顧みない男女への「戒め」だそうです。少し、耳が痛い!
▼「本殿」も見事な彫り物で守られています。
広い境内に点在する境内社を見て回りましょう。
▼三ノ鳥居手前にあった赤い鳥居に、小さな赤い社は説明するまでもありません。
稲荷社ですが正確には「埼玉稲荷神社」と呼ぶそうです。
▼社殿裏手に広がる境内社です。
▼絵馬掛けは本殿裏手にありました。
▼平田篤胤の奉納による大絵馬だそうです。
▼岩戸から出た「アマテラス」が、色っぽく描かれています。
▼「八坂神社」。
▼「旧官幣大社南洋神社遥拝殿」。
戦時中、パラオ共和国に建立され日本人入植者などの信仰を集めた「南洋神社」をしのび建立されてたそうです。
かつては中国、朝鮮半島、台湾、そして東南アジアに多く建立された神社でしょうが、
「おおっぴら」にできる神社は少ないでしょう。
▼寺社にとっての「ポケモン」の罪は、どこも大きいようです。
▼この後は、つまらない説明は不要の久伊豆神社の一面をご覧ください。
▼「神楽殿」
▼「御霊水」
▼藤棚の奥は修道館。
▼池の周辺にも末社が多数。
安らぎを与えられ、神々の息づかいが感じられる、広大な社叢を持つ神社は、
人々に愛されて当然ですが、
何よりも長い時間、その姿を保ち続けていることが「イチバン」に思います。
同じ埼玉の東松山市「箭弓稲荷神社」が、語呂合わせで野球関連の祈願が多いのと同様に、当神社もいっとき「クイズ神社」として、TVなどのクイズ関連の祈願が話題になりましたが、現在はどうでしょうか?