▼同じく「羽田富士塚」の御朱印。こちらは4年ほど前から授与され始めたようです。
▼御朱印は2体で初穂料1000円でしたが、2つのしおりと一緒に戻されました。
▼同、2012年にただいた御朱印。
右下の飛行機のスタンプは、5年間変わらずに使用されているようです。
それにしても航空機は科学の粋のカタマリのような存在。それに対して宗教・信仰は対極にあります。
その二つが同居したスタンプは当初違和感を感じ、馴染めませんでしたが、その後、宗教が現代科学、建築、アニメなどと様々にコラボしてきた事を目にしているので、今やまったく違和感は感じません。
科学がどれだけ進歩しても、人の宗教に対する心は不変かもしれません。
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▼東京大田区から川崎市を経て横浜市鶴見区へ続く産業道路の「大師橋」。
この橋は何代目かわからないけど、橋ができる前までは「羽田の渡し」として船が行き来していたそうです。
多摩川に架かるこの橋を渡ると直ぐに橋の名前になっている川崎大師がある神奈川県になります。
羽田神社は上の写真の騒音遮蔽板のすぐ右側にあります。
▼「大師橋」が始まる北詰に羽田神社の鳥居が建ちますが、鳥居の前は橋の側道になっていて、橋の遮蔽板が迫っていて、何とも窮屈な位置にあります。
橋の上の歩道からの写真ですが、これ以上、下がれません。
▼祭神は須佐之男命と稲田姫命。特に空の安全の神でもないけど、土地柄で航空関係の参詣者も多く、運航などの安全祈願をされるそうです。
航空安全というと、台東区にある「飛び不動」が有名。
空飛ぶお不動さんとして、やはり航空関連の仕事を持つ人々の参詣が多い。
飛不動・橋場不動 境内は普段のまま、総開帳の特別案内はなかった - 御朱印迷宮 /Goshuin Labyrinth
▼手水社の多くは龍を用いることがほとんど。でもここ羽田神社では「牛」です。
塗り替えられたばかりの「奉献」の文字は、いくらかケバケバしい。
▼「牛頭天王」を祀ったのがこの神社の起こりだそうなので、ゆかりの「牛」です。
口から出している水の勢いのせいか、見慣れないせいか、牛さんのヨダレのように見えました。スミマセン!
天神さんでは必ずお目にかかる撫で牛ですが「水吹き牛」は初体験です!
▼社殿も塗り替えられたばかりのようで、美しく輝いています。
▼蛍光色のような朱色ではなく、深みのあるシブイ暗赤色は落ち着いていて好みです。この色ならば金の飾り細工も映えます。
▼境内の広場は少し殺風景です。何が足らないのでしょう?
▼本殿右手に境内末社がいくつか並んでいます。
▼3つ稲荷社ほか、こちらも全て塗り替えられ、生まれ変わったかのようです。
▼日枝神社です。
▼そして本殿左裏手にあたる場所に「羽田富士塚」。扁額は「羽田 富士山」です。
▼境内でもここだけ独特の雰囲気があり、他社の富士塚とは趣が違うように感じます。
▼覆いかぶさる緑のせいで、神秘な感じが膨らんでいるのでしょうか?
規模の小さな高くはない富士塚ですが、とってもイイ感じの「富士山」です。
▼しかし残念なことに・・・仕方ないでしょうね!
それにしても神社巡りをしていると富士塚の数の多いことには驚きます。
東京を中心とした関東に多いけど、ほかの地域では見た経験がありません。
江戸時代「富士講」が流行したのは江戸を中心とした関東だから、他の地方では浅間神社はあっても富士塚はないのかもしれない。
▼東日本大震災の折、2つの灯篭がお互いを気遣い、寄り添うように内側に倒れたそうです。その灯篭の擬宝珠は祭神の夫婦愛を象徴するものとして紹介されています。
▼八雲神社の碑。かつては「疱瘡(天然痘)神」が祀られていたそうです。
神社は動物と仲良し。十二支はすべて見かけるように思う。しかし両生類はカエルだけかも。綺麗な清流が流れる神社にはサンショウウオなどがいるかも。
▼もちろんこれは置物。
▼巨大な鳥類。
羽田神社は800年ほど前、鎌倉時代の創建とつたわり、明治になってから「羽田神社」と改称されたそうです。
そして、地球上に旅客機が飛ぶ前から羽田の地名は羽田でした。
羽田の地に「羽」のある金属の「鳥類」が飛び始めて約100年。
民間の飛行機が飛び立つようになったのはもっと新しいのですが、羽田に空港ができたのは、その地名からして運命的なものだったようにも感じます。
ちなみに羽田空港国内線第1旅客ターミナル1階に「羽田航空神社」が、新橋の航空会館屋上には「航空神社」があるそうです。
もちろん「羽田神社」とは何の関係もなく、記念スタンプはあっても御朱印はないでしょうね。