御朱印待ちの列ができていましたが、寶田恵比寿神社ほどではなかったのでいただいてきました。
御朱印帳を持っていなかったから、情けないほど薄い紙に書かれたものをいただいてきました。3種類あったうちの一つ、500円。
その場で御朱印帳に揮毫いただく場合は500円で良いでしょう。
しかし書き置きは300円にしてほしい。いつも思うのですだが、500円ならば、もう少し用紙に気を使うとか・・・。
透けて見える、scanすると裏写りが避けられないほど薄い。
神社側の思惑も透けて見える? 昨今、やむをえないでしょうが・・・。
もちろん、この時は直書きで300円でした。
数年前に「べったら市」の時にいただいた
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毎年10月19日と20日に日本橋大伝馬町一帯で「べったら市」が開かれます。
この2日間の日程は曜日に左右されず固定されています。
「べったら市」で記憶しており、何回も出かけてはいるのですが、実は「えびす講」だと言うことを知ったのはそんな遠いことではありません。
以前は、えびす講と言えば関西の商売繁盛の祭りだと勘違いしていました。
なにしろ東京では「えびす講」では通用しません。
「べったら市」で知られていて、一般の人は誰も「えびす講」とは言いません。
PR用のチラシも「べったら市」です。
えびす講が行われる神社は、関東だと東京と栃木・群馬・神奈川のそれぞれ数社だけ。
関東より北の地でえびす講が行われる神社はなさそうですだ。
やはり西日本に多く、京都・大阪・兵庫には集中しています。商売はやはり上方なのです。
東京ではここの日本橋大伝馬町のほか、渋谷区の山手線駅名にもなっている恵比寿神社が有名らしいのですが行ったことがありません。
いずれにしても「べったら市」と呼ぶのは東京だけらしい。
この日本橋の「べったら市」には宝田恵比寿神社と椙森神社の2つの小さな社があり、それぞれえびす講が行われます。
余計なことですが、この2社は日本橋七福神で、それぞれ恵比寿神を祀っているから、日本橋七福神は8社を巡ることになります。
地方から日本橋に来て、御朱印目当ての人はこの地区だけでいくつもいただけます。
べったら市の近くに江戸三十三観音の5番「大安楽寺」、その隣に「身延別院」が小伝馬町交差点脇にあり、目と鼻の先です。
人形町の「大観音」「水天宮」も徒歩圏内。
▼日本橋本町、大伝馬町、堀留町は右へ行っても、左へ折れてもこんな様子。
▼この時期は服装も微妙な頃、シャツを腕まくりする人もいればコートを羽織っている女性も見かけます。
幹線道路に挟まれたこの一画が露店だらけになるこの様子は毎年変わりません。
もちろん、大根1本1,200円のべったら漬けを売る店は何軒もあり、日本橋周辺の老舗も出店して、ひっくるめて500軒ほどになるそうです。
神社の境内ではなく街中にこれほど多くの露店が出るのは、このべったら市だけしか知りません。
なにしろ東京中の露天商が勢揃いして、露天商の展覧会のような有様になります。
それにしても大根1本1,200円。べったら市を初めて知った時から倍になってしまいました。
高級食品と表現するしかない!
べったら漬けに限らず、御新香・漬物の類はすべて庶民的な価格から離れようとしているように思えてなりません。
高ければ買わなきゃ良い。しかし、炊きたての温かく美味しいご飯ならば、お新香と味噌汁があれば他はなくとも良い、と思うくらい漬物は庶民の必需品なのです。
漬物にも裏切られそうです。
▼そんな露店を左右にして雑踏を進むと宝田恵比寿神社の「参道入口」の案内が掲げられています。
参道と言ってもそんなものはありません。
やや広い一通がそのまま参道とされています。
なにしろ、この2日間と正月などの他は無人の社。
それも普段ならばほとんど気づかずに通り過ぎてしまいそうな境内も無い小さな建物の神社。道路ギリギリに立つ石造りの鳥居があるから、やっと神社と理解できます。
だから普段は参道らしきものはありません。
▼べったら市の2日間は、この大きな提灯が神社の目印。この下に社が鎮座します。
▼昼、1時頃の様子。御朱印をいただく人が列をなしています。
見えませんが、写真の左には神社をお参りする人も並んでいました。
こんなに並んでいるとパスするしかないです。
▼ちなみに普段の神社はこんな様子。
▼椙森神社に移動してみます。歩いて5分もかかりません。
こちらも小さい神社ながらも玉垣で囲まれた境内がちゃんとあります。手水社、神楽殿など整っています。
▼富塚。江戸時代この神社は富くじの前身的な富興業が行われていたとか。
「水をかけるな」と3ヶ国語で記された注意書きがありました。
「富を水に流さないで!」だそうです。
当ブログは富にはまったく縁がないから流れようもありません。
もう一度、宝田恵比寿神社に戻ってみます。
あらら、列が長くなってしまっています。
▼手前がお参りする人の列、奥が御朱印待ちの列。これは諦めるしかないわね。
10月の19、20日です。
未経験の方、ぜひともこの狂騒をご堪能ください。
御朱印の他に、必ずや記憶に残るものになりますよ!