御朱印は「稲妻」が金色にピカッと光っています。
「別雷皇太神」の読みは「べつらいこうたいじん」です。
御朱印をいただいた2013年時点では当然この1種類のみでした。
2021年現在は境内社の「電気」「淡島」「聖徳蚕養」の各神社の御朱印もいただけるようです。
--------------------------------------------------------------------------------------
▼JR「偕楽園駅」や「常盤神社」から歩いて10分ほどで「別雷皇太神」に到着です。
▼「関東三雷神」の文字が見えます。
「三大 なんちゃら」をwiki で見てみると、宗教、歴史、地理、社会、科学、生活などなど、あらゆる対象に「三大・・」が数限りなくあります。
日本人は「三大 なんちゃら」が本当に好きな事がわかります。
wiki に「関東三雷神」の記載はありませんが、
ほかの二社は、つくば市の「金村別雷神社」、群馬県板倉の「雷電神社」だそうです。
いつ、誰が、どうやって決められたものかわかりません。
「関東三雷神」の所在地はいずれも北関東で、雷の多発地帯であることは確かでしょう。
さらに「雷電」とか「雷」の文字を持つ神社は全国に数多くあります。
いずれも京都の「加茂別雷神社」の分祀、分霊を勧請してる事が多いようです。
さて「別雷皇太神」ですが、「神」そのものの名称が神社名となっています。
このスタイルはそんなに多くないでしょう。
東京では思い当たりません。
川崎の「天照皇大神」なども神社名としています。
別雷皇太神は「べつらいこうたいじん」と長く、厳しい名称なので地元では「雷神さま」と、親しく呼ばれているようです。
祭神の「別雷(わけいかづち)」は「雷をも別(さ)く威力」を持った神だそうです。
一般的には雷は木を裂いたり、人を襲ったり、家屋を火事に見舞ったりさせますが、その「雷を裂く、別く」のですから、想像もつかない力ということです。
「カミナリ」という言葉は近代になってからの呼び方で、それまでは「いかづち」だったのでしょう。
でも「神鳴り」という言葉は昔からあったかもしれません。
何れにしても大変恐れられ、その頃は現在のような「避雷針」なんてありませんから、カミナリ様を鎮めるための神社が多く建てられたのでしょう。
平安時代に宮中に何度も落ちた「いかづち」による火災は、誰かの「祟り」として恐れられ、多くの寺社の建築物も雷による火災により焼失しています。
寺院に数多くある三重塔、五重塔などは、格好の「いかづち」の的だったようです。
ですから、建立当時の塔が残るのは少ないことになります。
昔は避雷針はなかったと記しましたが、
法隆寺の五重の塔などは、相輪の一番下の輪に「鎌」が取り付けられていて、
雷獣が落ちてきたら「鎌」でやっつけ、塔を焼失するのを防ぐためのものだったそうです。
寺院の天井に描かれている「龍神」と同じような意味を持つ「オマジナイ」だったのでしょう。
そのせいではないでしょうが、7世紀に建立された法隆寺五重の塔は見事に現在まで建ち残っています。
結果的には運が良かったということでしょう。
そんな恐ろしい対象は神と言う存在になって鎮まっていただきます。
▼【雷神】「らいじん」「いかづちのかみ」です。
「雷様(かみなりさま)」「雷電様(らいでんさま)」「鳴神(なるかみ)」「雷公(らいこう)」と呼ばれます。
▼もう一つ、全く関係のない海上自衛隊護衛艦の「雷(いかづち)」 です。
写真は【wiki】
▼「関東三雷神」の1社、群馬「雷電神社」の御朱印は、まだ記事にしていませんが、ついでに掲載です。