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御朱印迷宮

関東を中心とした寺社の御朱印記録です。参拝・収集目的に少しでも役立てば幸いです。

聖徳宮の御朱印(東京・江戸川区)〜「以和為貴」和やかなご夫婦?に守り続けられる神社

聖徳宮朱印です。(東京都江戸川区東小岩5-6-12

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墨書きの最後に「宮司謹書」と記されているのは初めて目にします。

「○○神社宮司」とか「執事」と書かれるのは記憶にありますが・・。

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 ▼JR「小岩駅」を南口に立つと放射状に3つの商店街の入口が見えます。

その中で左に見える「サンロード」という商店街を進み、500mも行かないうちの一通を右手に入ると聖徳宮は鎮座します。

 

▼社号標ですが、名称の通り用明天皇の子「聖徳太子」を祭神とするので「」です。

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聖徳太子は過去には紙幣の肖像画として「百円札」に4種類、

さらに「千円札」「五千円札」「一万円札」に使用されていましたが、

1986年の一万円札を最後に「福沢諭吉」にバトンタッチしています。

そして福沢も2024年には「渋沢栄一」に一万円札の座を譲るそうです。

 

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今やお札に聖徳太子の姿はありません。

とは言え、どんなに古い紙幣でも金面通りのお札として使えますが、

聖徳太子が身近な存在でなくなった事も確かです。

 

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しかし現在も太子信仰は、建築土木関係の人々に支えられ「」として生きているようです。

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聖徳太子が制定したと伝わる憲法十七条にも「篤く三宝を敬え」という項目があり、

また「世間虚仮 唯仏是真」という言葉も残したように、太子は仏教の教えを深く信仰し、その興隆に努めたそうです。

 

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 そんな太子を祀る寺社は関西に多く、関東でも「太子堂」という地名になり、寺院境内にも太子像や太子堂が時折見かけられます。

 

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しかし神社で聖徳太子を祭神とするのは関東ではごく僅かでしょう。

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ここ聖徳宮は昭和に入ってからの創建です。

しかしなぜ建築土木関係の方々が聖徳太子信仰でしょう?

 

と不思議でしたが、現在も世界最古の木造建築である法隆寺の建立が聖徳太子とされ、

他にも斑鳩の寺の建立に携わったされていることや、

建築に欠かせない物差し、曲がり尺などを聖徳太子が広めたと伝わることから

建築に携わる業者の信仰が始まったそうです。

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天才的な力が伝わる聖徳太子ですが、確かな事象は少なく伝承だけが大きく膨らんで知られているのが事実でしょうが、

紙幣から太子像が消えたように、

現在ではそのカリスマ性も、人の知るところとしてもカゲが薄くなっている気がします。

 

▼境内から振り返りました。
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▼狭い境内ですが狛犬も一対しっかりと神社を守ってます。

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▼拝殿です。

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▼天井にはカラフルな鳳凰描かれていました。

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そう言えば旧一万円札の裏面にも鳳凰が描かれていたはずです。

聖徳太子との関連はないでしょうが。

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▼社殿の裏から本殿を覗いてみましたが、私有地らしくフェンスがあり、これ以上進めませんでした。

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▼神社近くの貸衣装屋さん。

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成人式当日の午前中ですが、宮司さんの話によれば、

例年は夜が明ける前から着付けをする新成人の若者でごった返してたそうですが、

2021年は嘘のように静か、とか。

この禍の早い収束法は聖徳太子にも難しい問題かもしれません。

 

宮司さんの奥様は消毒液を手に社務所内に招き入れていただきました。

宮司さんが御朱印対応の間、奥様と世間話。

その間ずっと、きちんと正座されていました。

宮司さんも墨書きの間、ニコニコ時折話の中に入って来られます。

とても和やかなご夫婦を感じ、聖徳宮を守るに相応しいお二人の姿でした。

 

▼全く神社とは関係ありませんが、近所の建物が気になりました。

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廃屋として解体するのは勿体無いような虚仮な思いがしました。

 

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