▼青梅山 無量寿院 金剛寺 多摩新四国霊場 第四十七番の御朱印です。
(真言宗豊山派・)
中央墨書きは「本尊 白不動明王」です。
御朱印収集人には「江戸五色不動」というカテゴリーがあることを知っています。
江戸五色の「白」は「目白不動」ですが、今回記事の金剛寺の「白」は江戸五色とは関係ないでしょう。
霊場であることを意識しないで参拝に訪れ、御朱印をいただいて初めて知る霊場の場合が多々あります。
そうこうしているうちに同じ霊場の御朱印が何体か手元に残ることになります。
「多摩新四国霊場」は第八十八番の高幡不動が有名です。高幡不動の寺名も金剛寺で、今回記事の寺院と同名です。
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▼将門ゆかりの寺です。ですから、千年以上の歴史を持つことになります。
「東国花の寺」でもありますので、境内は様々な花木が手入れされていますが、2月は花々も冬眠中です。金剛寺HPからの引用です。
この梅の木がつける実がいつまでたっても青く、熟すことがなかったことから、いつからか「将門誓いの青梅」と言われ、この土地の名も青梅と呼ばれるようになり、寺は青梅山と称することとなりました。今も境内に立つ青梅の木はこの土地が青梅市となった今日も、この街を見守り続けています。
「青梅市」は「おうめし」と読みます。
もちろん「あおうめ」が訛って「おうめ」となったのでしょうが、この寺の梅の木が地域の名称となったということは初耳でした。
▼参拝時は2月初旬。「将門誓いの青梅」もまだまだ咲き始めでした。梅の花の咲き具合に物足らないので、満開の梅の花を探しに・・・
▼金剛寺参拝から約1ヶ月後、3月中旬に同じ青梅の「梅の公園」に行ってみました。
金剛寺から距離は2、3km西で、青梅線利用ですと「青梅駅」から乗って2つ目の駅「日向和田」で降ります。
▼そして「梅の公園」の絶景に出会いました。
「絶景」なんて軽々しい言葉は使いたくないので「桃源郷」としましょう。
咲く花に美しさを感じても、大きな感動を得る場面は少ないのですが、群生していると感動はヒトシオで絶景となるかもしれません?
▼Ume Bloosom Colorの饗宴、総天然色、テクニカラーです。
この公園の花を見る前までは、梅は「ジミ・ワビ・サビ」と思い込んでいました。
そして、鎌倉などで古寺を背景に咲く可憐な白梅が好きだったのですが、
この公園の梅を見て、梅の花に対するイメージと思い込みが一新されました。
何しろ「さくら」より色とりどりで、濃度も高い花が多いのです。
▼そして小高い山になっている梅の公園は、全山が梅の花で覆われ、まさに「桃源郷」と化していました。
「さくら」より、とんでもなく「ハデ」な梅の花々です。
ところが、とても残念なことに、この公園の梅の木がウイルスを患いました。
「中国ウイルス」ではありません。「ウメ輪紋ウイルス」と言うそうです。
公園の梅の木の運命は悲惨で、2014年にはすべて伐採されました。
現在は、かつての梅の木を再現すべく植栽が行われていますが、ここに掲載した写真のような「桃源郷」になるには、まだ数年後のようです。
東京の西地域にある「青梅市」は山に囲まれています。
都内とは思えない自然と人の暮らしが調和している魅力的な地域です。
▼東京の地酒「澤乃井」のガーデンにも、あちらこちらに梅の花が咲いていました。
「澤乃井園」は青梅方面に御朱印を求めて訪問した際には、是非とも立ち寄りたいステキなガーデンです。
「澤乃井」は日本酒蔵元ですので売店には様々な商品が並んでいます。
▼日本酒通ではないので小さい180㎖を1本だけ買いました。
「大辛口」は「金剛寺」と同様、「梅の公園」の感動とは程遠いものでした。