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御朱印迷宮

関東を中心とした寺社の御朱印記録です。参拝・収集目的に少しでも役立てば幸いです。

【番外】農溝の滝 & 亀岩の洞窟(御朱印掲載ナシ)〜インサツからインスタの「隠れてない」穴場づくり

2記事前の「円如寺」を訪問した後、

鴨川に向かいました。

▼その途中に「農溝の滝」という「隠れた名所・穴場」があるので寄ってみます。

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▼「農溝の滝」はこんな所にあります。mapでは「溝の滝」となっています。

高速道はあるものの東京からは遠くて敬遠というか、誰も見向きもしなかったので

隠れた名所」だったのです。

 

無料駐車場から歩くこと数分。

その「名所だった」は、

▼最初に掲載した写真にあったチープな看板「農溝の滝」の崖下を覗き込んでもよく分かりません。f:id:wave0131:20201128172205j:plain

木立に阻まれた10mほどの崖下をズームしても、ドドッと落ちている滝らしきものは見つかりません。

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崖下に降りる道も見つかりません。言葉通り「隠れている」名所です。

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もしかしたら、上の写真のように見えてる部分だけでも滝と呼ぶかもしれません。

 

隠れた名所」の滝は容易に目にできないので、見つけるのを諦めたり、納得できないような様子の人々は

▼次のチープカンバンに向かいます。

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あまりに安直な「幸運の鐘」ですが、

幸運」と輝く文字を読めば、安直な人々は「カ〜〜ン、カン」と突いてみたくなるのが人情のようです。

 

その鐘の音色とともに響く嬌声を耳にしながら左に目を移すと。

▼「亀岩の洞窟」の案内。

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失礼なことに先ほどから「チープ」を連発していますが、

キチンとした文字だけの3つの案内看板、

農溝の滝」「幸運の鐘」「亀岩の洞窟」に罪はありません。

 

チープさは看板の周りにベタベタと貼られた写真が原因でしょう。

まるで人気のない町中華のメニューを見るように色褪せています。

親切心からの写真でしょうが、プリント物は風雨には耐えられません。

 

見ていただきたい箇所は訪問者の眼に任せ、プリント写真の案内は外した方がクールでしょう。

 

▼崖上からカメラを洞窟めがけてアップしてもハッキリしません。

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人々と一緒にカンバンがある崖上から少しだけ坂道を下ります。

 

▼ありました! 洞窟!!

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実は上の写真を撮るのには

▼彼女らの中に分け入らなければ不可能でした。

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立入禁止」の看板も何のその!

ほとんどが女性の先発。

付き添いの男たちは皆、後ろから足元を確認しながら恐る恐る寄り添っています。

 

そして彼女たちがSNSを通して「隠れた名所」「穴場」「秘境」「」の暴露者となり、

この名所も「隠れてない」「穴場でもない」ことになり、

」は「陽」に晒されることになります。

 

しかし、隠れた穴場の知名度を上げる、その貢献度は計り知れません。

願わくば近隣に経済効果が出ることを期待するばかりです。

 

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今や日本に、いや地球上に「秘」や「隠」は皆無になっています。

 

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「秘」や「隠」は TVなどの映像メディアや印刷メディアだけが紹介できてきましたが、

今は「インサツ」ではなく「インスタ」です。

隠れた名所・穴場紹介も印刷からインスタに取って代わり、

一夜のうちに「隠れない」存在となり「穴場」は「盛り場」になります。

 

ネット上の写真は大混雑の、濃密な状態でひしめき合います。

 

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ともあれ、この「穴場」の名称は「農溝の滝のうみぞのたき)」とされていますが、

こちらの洞窟がメインのようです。

2020年は誰に話しても「濃密の滝?」と疑問を投げからされます。

 

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この洞窟も多くの人々にその存在が知られる前は、名前も付けられず

単に「河川トンネル」と呼ばれていたそうです。

その当時は「立派な穴」だったのです。

 

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岩の上を舐めるように流れる滝は、

同じ千葉の養老渓谷に「粟又の滝」があります。

養老渓谷には全部で6つの滝があります。

 

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▼そんな滝に飽きた人々は同じ地で別な穴場を見つけます。

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しかしこの「共栄・向山トンネル」も穴場であったのは束の間だったでしょう。

同じく千葉の館山の「原岡桟橋」も同じ道を辿り、

今や「穴場」ではなく、かなり有名になっています。

 

隠れた存在、穴場的存在が全くない世の中はつまらなく、味気ないものでしょう。

 

多くの人がまだ知らない、ネット上にも晒されていない「穴場」を見つけたら、

インスタなどにアップする前までの一瞬が、アナタだけの「穴場」であるようです。

 

▼整備されたボードウォーク、穴場に落ちないように散策して、この後、鴨川の「きょうにんじ」へ向かいます。

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