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御朱印迷宮

関東を中心とした寺社の御朱印記録です。参拝・収集目的に少しでも役立てば幸いです。

西新井大師(総持寺)の御朱印(東京・足立区)〜厄除けはどこにする? 大師? 不動? 神社?

西新井大師 五智山 遍照院 總持寺御朱印です。

真言宗豊山派/東京都足立区西新井1-15-1)f:id:wave0131:20191206151341j:plain

上の「弘法大師」がメインの御朱印になります。
もう1種類「大願成就 不動明王」の御朱印もいただけます。

▼関東三十六不動霊場 第26番 西新井大師御朱印

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正式には鶴見の「総持寺」と同じ名称ですが、こちらは「西新井大師」のほうが通用するようです。

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東武伊勢崎線、今は東武スカイツリーライン線と呼ぶようですが、その「西新井駅」から「東武大師線」が延びています。

と言っても本線に乗り入れてはいません。単線で区間は1km、始発と終点の2駅だけです。

神奈川の川崎に同じ「大師線」の名称を持つ「京急大師線」がありますが、そちらは複線、4.5kmで7駅。初めから川崎大師の参拝客を輸送するために開業されたそうです。

 

東武大師線」も参拝客を輸送するためかと思っていましたが、それにしては「西新井大師」はわざわざ1路線を開業するほど参拝客は多くなく、有名でもないのになぜ路線がある?

西新井大師」さんには失礼な話ですが・・・。

 

調べてみると昔、西新井上板橋を結ぶ11.6kmの路線が計画されていて、ほぼ現在の環状7号線と同じルートが立案されていたものの、関東大震災以降、さまざな事情により断念されたそうです。

 

事前に用地買収などが進んでいた西新井と大師前を結ぶ1kmだけが、当初「西板線」という名称で開業したそうで、その後「大師線」と改称されたようです。

これで西新井大師に「大師線」という路線があるのを納得できました。

京急大師線」とは違い、当初から参拝客輸送のための路線ではなかったのです。

 

▼その「大師前駅」から寺へは東門に出る近道もありますが、山門を正面に見る参道に入ると、とっても懐かしく感じる昭和レトロな店舗に出会えます。

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東京でもつい最近までは、こんな店舗がまだあちらこちらにあったように思いますが、気づいたらいつの間にかなくなっていた、というのがほとんどです。

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西新井大師禅宗でもないですが、ダルマを売る店が・・。

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日本では神社でも売られていますので、達磨大師や宗教にとらわれず人気があれば扱うのでしょう。

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▼山門の扁額には山号の「五智山」。

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「五智」とは大日如来の五つの智慧を示すそうですが、少し難しいので突っ込まないことにします。

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仁王像を見ていると、いつも思うのですが、神社の狛犬と同じく2つとして同じ像はなく、表情も様々なことが不思議です。当たり前といえばアタリマエですが・・。

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狛犬も仁王も役目は同じ。赤く塗られているのはダルマと同じで、病気や災いを防ぐ魔除け効果としての「赤」なのでしょう。

 

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▼五色幕が美しい大本堂では護摩祈祷の最中でした。普段は1日6回行われているそうです。当然、正月などはもっと多くの回数が行われるそうです。

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▼その大本堂への階段を上がって、お参りしたらそのまま回廊を裏へ回れば「ご朱印処」の案内があります。

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▼訪問時は4月の連休のせいか大勢の人が御朱印を求めていました。

f:id:wave0131:20191206151355j:plainここの受付は窓口がありません。御朱印を求められると、その都度入口の扉が開閉されて対応していただきます。大勢の時は少し煩わしさを感じなくもありません。

 

▼境内を散策してみます。

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ところで「関東厄除け三大師」という区分けがあります。

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ここ西新井大師川崎大師観福寺香取市)の3つを指すそうです。

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もう一つ「良源 元三大師」を本尊とする天台宗寺院の「関東三大師」という区分けがあります。これは佐野厄除け大師川越大師青柳大師前橋市)の3つだそうです。

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また同じ厄除けで「関東三大不動」では、成田不動高幡不動不動ヶ丘不動の3寺が名を連ねています。

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さらに「関東厄除け三不動」という区分けもあります。千葉厄除け不動目黒不動飛不動の3寺です。

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整理しますと「関東厄除け三大師」「関東三大師」「関東三大不動」「関東厄除け三不動」の4つに分類されますが、ちっとも整理になりません。

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おまけに、どの神社でも厄除け祈願は受け付けています。

厄年に当たる人はどの寺で、どの神社で厄除け祈願しようか迷うかもしれませんが、その効力? ご利益はどこも同じなのでしょう。

そもそも「厄年」は科学的にも医学的にも根拠はありませんし、どこからその話が出てきたのかも不明です。しかし平安時代にはもう存在していたそうです。

古くからの日本の慣習と捉えて、あまり深刻に考えないほうがいいかもしれません。

「厄年」や「厄払い」については、長くなりますのでまたの機会に記事にしましょう。

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▼それにしても東門前の牡丹園から見る堂宇は美しく、眺めているだけで厄除けになりそうでした。

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wave2017.hatenablog.com

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