▼大鹿山 長禅寺 本尊の御朱印です。(臨済宗妙心寺派・茨城県取手市取手)
本尊を「地蔵菩薩」とする寺はありそうで、数少ないかもしれない。
「江戸六地蔵」の各寺でも本尊は各々別で、地蔵ではない。関東では巣鴨の「とげぬき地蔵」や、やはり禅寺である建長寺が有名。
あまりに身近に感じる「地蔵」は、改めて本尊とされると新鮮な感じがする。
とりで利根川七福神は、その存在は寡聞にしてしらなかった。もっとも七福神はすべての都道府県にあるから、いちいち知らなくて当然。
いただいた二体の朱印は書置き。二体とも墨書きはプリントで、朱印のみ直に押されている。
ん〜〜〜ん!!
せっかくの正統派御朱印。書置きならジックリ直に墨書きして欲しいのだが・・・。
書置き歓迎のスタンスでも、プリントはいただけない。いただいてきましたけど・・。
朱印に対する、また朱印を求める人たちに対する姿勢は、寺それぞれの事情で異なるのでしょう。やむを得ません。
対応いただいた若い僧侶は丁寧で、きちんと日付を入れていただきました。
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取手は水戸街道の宿場町でもありました。
宿場通りの現在は、それらしき数件の古い建物を見かけるだけで、かつての宿場町の趣はありません。
しかし、かつての宿場町の横道の先々に小高い森が見えます。小さな山といってもいいかもしれません。その上に「長禅寺」はあります。
前回記事の「八坂神社」から500mくらいの距離ですが、敷地は10倍以上ありそうです。
▼山の周りをグルグル回っても、寺の駐車場に続くこの入口が見つかりませんでした。やはり、ここでも「寺社の駐車場は隠れている」状態です。
見つけられなかったので近くのコインパーキングに! だが、ウレシーことに1時間100円、安い! さすが取手。
八丁堀のワタシが仕事をしている近所には、1時間1200円という天文学的料金のパーキングがある。それでも駐車している車を見かけるからオソロシー話である。
▼寺の駐車場入口を横目で見過ごし、山を南に回り込んで正門へ。
どちらかというとジミなイメージの「茨城県」でも、県の広さは結構あるから「百景」くらい選定できるでしょうが「水戸偕楽園」くらいしか知りません。
ここ長禅寺で二つ目です。
そもそも「茨城」を「イバラギ」と読んでいたのが間違いで「イバラキ」であることを知ったのは、そんなに昔のことではない。思い込みはオソロシー!
▼さて百景の一つの階段を登ります。
▼階段の斜度はそこそこシブトイが、写真を撮ると毎回、急階段も緩やかに見える結果となる。足元から見上げるような角度でシャッターを押さないとダメなのかしら?
▼山門はくぐってから、振り返っての撮影。
▼文殊堂。明るく広い境内に様々なお堂が点在しています。
▼新四国相馬霊場八十八ヶ所の「総拝堂」だそうですが、左の柱に「御母堂尊像」? 意味不明です。
▼右下に小さく「第八十八番」とあるので、ここも新四国相馬霊場のお堂「大師堂」でしょうか?
▼このお堂が有名過ぎて、他の小さなお堂の名称はそのカゲに隠れてしまいます。
▼「三世堂」
▼全国的にも数少ない「さざえ堂」形式のお堂だそうです。一般開放は毎年4月の1日だけですので、狙って来ないと内部は見られません。建物は2階建てに見えますが、内部は3層になっているそうです。
▼その外部からの2階の扁額は読めません! 「施無畏」じゃないよねぇ?
▼寺は将門クンが開基と伝わっています。十一面観音菩薩が安置されています。見つけられませんでしたが、一茶の「下総の四国廻りや閑古鳥」の歌碑があるそうです。ワタシの仕事も閑古鳥ですが、
▼一茶は「長閑」なイメージを謳ったのでしょう。確かにこの時期はノドカ!
▼こちらが本堂のようです。たぶん・・。言わずもがなですが、このブログはテキトーで「不確かな」表記も多いので、くれぐれも引用されませんように・・。
▼扁額は「霊山堂」となっていますが、大師堂のようです。
▼いつものビンズルさん。頰被りは少しビンボークサイ?失礼!!!
さざえ堂内部を拝観できなくとも、境内をグルグル回るだけでも十分楽しめ「茨城百景」は間違いないものでした。