昨年、兵庫の赤堂観音・蓮華寺のキラキラ御朱印を「お試し」で取り寄せてみた時の記事です。
あれから年も改まり、2ヶ月以上が過ぎました。
そして、1月9日付の消印でDMがやってきました。
確かにワタシは「覗き趣味的」に大枚3000円を支払ってキラキラ御朱印を「お取り寄せ」しました。
もちろん記事にした通り、後にも先にも1度キリのつもりでした。
そこへ この「御朱印 ご案内」のDMです。
まさか! DMがやって来ようとは宇宙の果てまでも思いませんでした。
▼その封筒です。
封筒のプリントによる宛名書きはチャンとしています。几帳面にも郵便番号もしっかり朱色の枠内に収まっています。
「御朱印 ご案内」のスタンプは少し大き目ですが、DMの内容を明確に表していて、小学生でも直ぐ分かりそうです。
貼ってある切手も、味気ない通常切手ではなく特殊切手が貼ってあります。
DM封筒作りのセンスはまずまず全体的に及第です。
封筒を開けてみます。3ツ折したA4用紙が2枚入っていました。
▼1枚目です。
新年のご挨拶
明けましておめでとうございます。仏縁によるご加護を頂いた皆様におかれましては、ご健勝にて新年をお迎えの事とお喜び申し上げます。
昨年は、大勢の方のご参拝、ご遠方の方々のお便り等を頂戴し、益々功徳流動の風が吹いたものと思います。
さて、本年より平成三十三年『弥勒菩薩 御遷山三百年』のお待ち受け諸事を始めます。
ご縁を結ばれた皆様には、更なる功徳の光風が吹き包まれることを願っております。
平成三十一年 正月
蓮華寺 住職 拝
【新春御朱印各種】
お申込方法は、rengeji-akadoukannnon.com お申込→備考欄に
電話・FAXも受付いたします。
短い文章ですが、虎屋の羊羹のようによく練られた内容で文章センスも良さげです。
しかし末尾の部分1ヶ所「てにおは」に違和感が・・・。
「更なる功徳の光風が吹き包まれることを・・」は、
「更なる功徳の光風に吹き包まれることを・・」とした方が自然かも?
「光風が吹き包まれること」と「光風に吹きれること」で全く意味が異なるような・・・?
まぁ、つついてしまったけど、重箱の隅はつつかない!
▼2枚目。
その裏面です。
案内文章が長くタイピングは疲れるので引用は省きますが、御朱印付「星祭(節分)」祈祷の案内です。
願い事・住所氏名欄があることから「FAXでの申込もできますよっ」という事らしい。
ということで、もう2度と訪れることはないと思っていた当寺のHPを、3ヶ月ぶりくらいにもう一度覗いてみた。
HP内は、DMの印刷物よりさらにリアルな素晴らしく魅力的なキラキラ御朱印が陳列され、「新商品」も加わり、その内容はさらに充実して「御朱印百貨店」の面目躍如的様相。
並べられている御朱印のキラキラ度は、他で数多くあるイラストスタンプを押しただけの限定より数段上を行っていて、高層ビルのように高いセンスだ。
お値段も1体 1000円〜3000円と御朱印にしてはこれも高層ビル並み。
しかしこの御朱印は、純粋無垢な発情期の限定信奉者がこのキラキラ度から、その誘惑を退けるのは難しいほど俗っぽく、煽情的です。
彼らはその高い壁を乗り越えてしまうかもしれない。
そう! 言うまでもなく今回の記事も全てワタシの個人感想です。
今回送られてきたDMを開いて即、健康食品などの通販によくある「お試し価格」もしくは「初回無料」を思い出しました。
そういうものを求めてみると、即、通常価格購入案内のDMかTELが追っかけてきます。
ほとんどが「いつでも解約OK」という「定期購入」の案内です。
この寺も「御朱印付き定期祈祷」「御朱印付き月替り祈祷」と称して、「いつでも解約できます」と毎月、または行事ごとに御朱印を送りつければ、さらに多くの衆生を光風に導けるかも・・・?
一旦、喰いついた人は有力な「見込み客」です。
その見込み客には様々な特典(らしきモノ)を盛り込んで購買意欲を刺激します。
愚かなワタシは見事に釣り上げられます!
いやいや、ヒニク屋、へそ曲がりを釣り上げるにはそうカンタンではありません。
度々、記事のなかで述べているように御朱印ブームに、人々・寺社は、それぞれ どのような考え、思い、方法で対峙するかは自由なのです。
限定乱発、月替り継続も自由です。
また、そこに批判的であるような意見も自由です。
日本はイイ国です、シアワセです。
同じアジアでも国によっては、こんな好き勝手な記事をUPしたら逮捕されかねません。
最後に、
蓮華寺様におかれましては、限定御朱印信奉者様がさらなる光風を得られますよう、より多くの人々に祈祷を授けられます事、願っております。