-----------------------------------------------------------------------------------------------------
▼日野七福神巡りの途中、善生寺の近くで神社の案内が見えましたので寄ってみます。
▼創建は不明のようですが、365年前に豊田村の領主が建立したと記された棟札があるそうですので、当然それより古くからある神社ということになるでしょう。
祭神は、
仁徳天皇(にんとくてんのう)
猿田彦命(さるたひこのみこと)
大山咋命(おおやまくいのみこと)
応神天皇(おうじんてんのう)
菅原道真(すがわらみちざね)の五柱。地域の小さな神社に五つの祭神は多過ぎのように思います。
というのも、戦前まではこの地域には五つのお宮があったのを戦後、それぞれの祭神をこの若宮神社に合祀したそうです。ナットクです。現在の神社周辺は宅地が広がっていますが、合祀された戦後の地域はまだ武蔵野の雑木林が広がり、この小高い境内の社が目立つだけだったかもしれません。神社でいただいた由緒書きには「古来より子供の守り神」と書かれています。ほかの子安神社とか子守神社などと同様、子供たちの安全と成長を願う人々の心の支えとなってきたのでしょう。少子化と騒がれて久しい日本の国の人々の暮らしは、古とは比べ物にならないほど豊かになっていますが、どんなに豊かになろうと人の周りでは思うようにならないことも日々多々あります。
子供を授かることや、その成長などもそのうちの一つとも言えます。
そこには自分ではどうすることもできない力が働いていることを感じる時があります。
そこに痛みを感じ、感謝したり、願い祈る気持ちは、古も今も変わらない日本人のDNAで、その対象となる神社や寺院は不可欠の存在かもしれません。