▼大久山 善生寺(法華宗・)
▼同じく御首題。難なく同じ御朱印帳に大黒天と見開きでいただきました。
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▼日野七福神も5ヵ所目となりました。
真言宗の寺が多い日野七福神ですが、善生寺は法華宗です。と言っても日蓮宗とか、天台法華宗の違いや、宗旨・宗派の区分けは良く分かりません。
これまで日野七福神の4寺を巡ってきましたが、それらの寺とは宗旨も異なるのですが、大きさや雰囲気もまったく違っている寺です。
▼左右の門柱の上に持国天と毘沙門天が載っていて、「至心勧請 釈尊と十大弟子」と書かれています。
▼きれいに丸く刈り込まれた巨大な木は何なのでしょう? 草木に知識がありません。
▼石で造られた冠木門。木製ですと度々目にしますが・・。
▼当地域の子供たちを教育に導いた寺子屋や学校の跡地でもあるそうです。
▼晴天の青空に輝く相輪橖です。日蓮大聖人の開宗750年記念の建立だそうです。
▼本堂です。1645年創建の寺は、その歴史を感じさせませんが、何しろ明るく賑やかで開放的な雰囲気の寺は流石です。
▼七福神の大黒堂です。日蓮宗の場合はたいてい大黒天です。それも黒く塗られていることが多い。
元々の大黒天は青黒いそうだから黒く塗られていて当たり前なのですが、七福神が並んでいる場面で黒く塗られた大黒天は見たことがありません。ここでも黒光りしていますが、大黒天は鬼子母神と同様に法華経の守護神として祀られるそうです。
▼庫裏の御朱印受付で色紙をパチリ! 御朱印ブームといえども、七福神は朱印帳より、まだまだこれを持って巡る人の方が多いでしょうね。
▼お子ちゃま向けの塗り絵も各寺で用意されています。「大人の塗り絵」ではありません。
▼本堂の裏に大仏へ続く石段があるようです。登ってみます。
▼大仏の下はきれいな庭園の前に菩薩が並んでいます。釈迦三尊像の文殊と普賢菩薩に挟まれて4体の菩薩が立っています。
▼「丈六」=1丈六尺(4.85m)以上の大きさを持つ仏像を大仏と呼びます。
▼東大寺大仏は盧舎那仏、鎌倉大仏は阿弥陀如来、この寺は釈迦如来です。
▼大仏の基壇は釈迦堂になっています。大仏の原型となった木造の仏像のままの大きさで鋳造された釈迦如来だそうです。
▼本堂屋根越しに豊田の街並みと丘陵が見えます。七福神めぐりの参拝者が大勢訪れている寺でしたが、ここまで登って来る人は他にいませんでした。
境内に降ります。
▼クラフトビール、甘酒、焼き芋、栗、米など豊田産らしき物産の売れ行きは?
境内は様々な仏像展覧会場と化していますが、まったくイヤミのない雰囲気は、いったい何なのでしょう?
これだけ整備された庭を持ち、様々な仏像たちが立ち並ぶ境内は、他の寺社ですと押し付けがましさを感じたり、ショーバイを感じさせられたりすることの多いのですが、ここ善生寺は、余計なことは何も感じさせません。
本堂以外、浄財箱が無いせいでもあるでしょう。
▼境内の仏像たちをみて回りましょう。いや、手を合わせて回りましょう。
▼改めて山門の方に戻って釈迦の弟子たちに対面です。
▼釈迦の十大弟子たちだそうですが、お名前はほとんど知りません。
いよいよ百貨店並みの像の登場です。
▼歩きスマホの二宮金次郎くんは最近は坐像になっていると聞きますが、ここでは正しく立っています。ゾウも2頭、像になっています。
▼天神様にいるような寝そべった牛の足元には小さな梟の像です。
▼七福神たちの像も宝船に乗ってはしゃいでいます。
▼この区画は「大仏参拝所」。後で知ったのですが、ここから大仏に手を合わせることができるのです。
▼神社でいうところの「遥拝所」です。大仏と同サイズの両手が人々の願いを聞き、怖れを取り除きます。
鐘楼の脇は池泉庭園です。
▼こんなに脚を伸ばした灯篭は石川県の庭園だけの「ウリ」だと思っていましたが、この寺でもしっかり脚が地に付いています。地ではなく、池中かもしれませんが・・。
▼最後の像は、この方! この寺一番のお気に入りでした。お酒をいただいて、流れ落ちる水の音を聞きながら、頬杖ついてまどろむ!
ゴクラクは、ここにあり!