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御朱印迷宮

関東を中心とした寺社の御朱印記録です。参拝・収集目的に少しでも役立てば幸いです。

三河稲荷神社の御朱印(東京・文京区)〜神社から紅葉の本郷水道公苑散歩へ

三河稲荷神社御朱印です。(東京都文京区本郷)f:id:wave0131:20191202125004j:plain

いただいた由緒書きに「三河稲荷神社(三九様)」とありました。

サンキューさまって何ですか?」とお聞きしたところ、

さんくさまです」とい教えられ、かつては3と9の日の縁日が大いに賑わい「さんくさま」と呼ばれるようになったとか。

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本郷通りを順天堂方面から北に向かうと「壱岐坂上」という交差点を左折すると、そこは「壱岐」になります。

坂は広い道路で、後楽園遊園地が目の前になる「壱岐坂下」まで続きます。

神社は坂の途中の「壱岐坂通り」という信号のある交差点を北に入るとすぐ見つかります。

東京の街は江戸時代から坂だらけです。現在23区内では名前のついた坂が700以上あるそうです。

ここ「壱岐坂」も江戸時代からあり、周辺の武家屋敷の名称からその名になったようですが「壱岐」が誰なのかは諸説あって定かではないようです。

いずれにしても江戸時代のこの地域にこんな広い道路があったわけはなく、元々の「壱岐坂」は当然もっと細く、現在の「壱岐坂」と斜めに交差しています。

 

▼三川稲荷神社はそんな「新壱岐坂」と「元壱岐坂」に挟まれたような場所にあります。
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御朱印は上の写真の階段を上がった社務所でいただきました。

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道路に沿った鳥居から拝殿までわずかの、小さな神社です。

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▼社頭や幟、由緒書きにも「三河稲成神社」と記されていますが、額は「三河神社」。

拝殿の扁額にも「稲荷」の文字がありませんでした。

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東京で「三河稲荷神社」という名称の神社は他にありません。ここだけです。

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三河」は昔の行政区分ですが、

三河」というとTVアニメの「サザエさん」一家の御用達酒店です。三河屋の三平さんは誰もが知っているキャラです。

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東京では「三河」は、「伊勢屋」や「近江屋」ほど数が多くはないかもしれませんが、ほとんどがサザエさんの「三河屋」のように酒屋さんです。

他には味噌、醤油なども扱い、醸造商品を商う店の代名詞のようになっています。

日本の家庭に必ず1本は必ずある、
あの「ミツカン ポン酢」の本社も三河に接続している愛知県の半田市にあります。

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呉服店の名称に「越後屋」が多いのと同様に 「三河」は酒屋の俗称にもなっていますが、当時は三河では醸造業を営む者が多かったのでしょう。

また、扱う品目にかかわらず三河出身者が店を出すときに「三河屋」が使われていたことは少なくありません。

現在ではコンビニになったり、カタカナ名称に変更されたりで、すっかり目にしなくなった「三河屋」ではありますが・・・。

 

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ここ「三河神社」の名称も当然、愛知県の三河に由来します。

由緒書きによると現在の豊田市にあった稲荷社に戦勝祈願した徳川家康が、1590年の江戸入国の折に奉遷したと書かれています。

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そして江戸時代から明治の寺社分離を経て、現代に至るまで何度も遷座して現在の地に落ち着いたようです。

f:id:wave0131:20191202125036j:plainきっとその都度、神社は大きくなったり、狭くなったりしていったのでしょう。

穀物の神様ですが、都市にある神社は引越しなどで、どの神も何かと忙しい思いをしてきており、これからも続くことかもしれません。

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▼その直近の引越しの原因にもなった設備が神社の近所にあります。

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明治26年にできた本郷給水所。給水、配水設備だそうですが正確にはどんな役割を果たしているのかわかりませんが、その上部に人工地盤が造られ「公苑」が広がっています。f:id:wave0131:20191202125100j:plain

近所の子供たちや親子連れ、カップルが憩っていますが、和風と洋風庭園とがあり、12月1日は紅葉が見頃でした。

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都心で紅葉を見られるところはそんなに多くの記憶はありませんが、季節のオアシスのような場所は都心でも、ふとしたところに隠れているようです。

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f:id:wave0131:20191202125118j:plain公苑のすぐ隣には「東京都水道歴史館」などもあり、本郷、後楽園周辺の寺社巡りにはちょっと寄って見たいスポットが点在しています。

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