東京から近い或る駅、そこは観光で訪れる人が多い。
そして駅を降りる人の半数は駅舎を出たら左手に向かい、賑やかな通りを経て、誰もが知っている有名神社に向かいます。
何回か訪問しているなかで、電車利用の場合は人々と同じ流れで動きました。
最終訪問地は他の多くの人たちと同じ有名寺社ですが、今回はそんな多くの人の流れとは逆に駅を出て右手に進みます。
歩く速度は人より早い方だから、向かった先の目的地は10分ほどで着きます。
しかし10月1日は暑かった、汗かきました。
たどり着いたそこは、何の案内もなく、細い道をクネクネ曲がった先の住宅街の中に隠れるようにヒッソリと佇んでいます。
ここは何処だ?
駅を降りて誰もが向かう神社ができる前の、最初にできた神社です。
ほぼ千年前に石清水八幡宮から勧請された元々の社の現在の姿。
これだけでは、ほとんどの人はどの駅の、どの神社かわかりません。
地元の人と、この社を訪れた人、さらに御朱印に詳しい人は別かも。
書き置きの御朱印をいただいて、さらに南に進むと海に出ます。
右に目を向けると・・・
左に目を向けると・・・
ここは何処だ?
関東在住の人ならば「あっ、〇〇だ!」とわかる人がさらに増えます。
約800年前、この地の主人から招かれた貴人たちは、きっと船利用で海から社に向かったに違いありません。
当時の海岸は現在とは違い、この地に行き来する船がたくさん見られたそうです。
その海に背を向けて、いにしえの貴人たちと同じように目的地の有名神社へと進みます。
現在はここから歩いて約2kmある有名神社を訪れるのに、このルートを取る人は少ないはずです。
ここは何処だ?
江戸時代、家綱が再建した一の鳥居。
関東大震災で崩れたようですが、その後うまくつなぎ合わせている姿が向かって右の柱に見て取れます。
そのつなぎ合わせた部分をアップすると有名神社の名前が記されていてわかってしまうから、あとでUP。
一の鳥居の近くにある宝印塔。
この地で繰り広げられた血に塗られた歴史の一部の証か?
海岸を進んでやや上り坂でしたが、一の鳥居からは少し下り坂になります。
そして大きな交差点に出ます。
いにしえの貴人たちも、ここで馬を降りる下馬です。
ここは何処だ?
さらに進むと二の鳥居。
これでもう、ほとんどの人がこの地が何処かバレるからオープン!
正解! 鎌倉、鶴岡八幡宮。
先ほどの一の鳥居のアップ。
名称と継ぎ目がハッキリわかります。
二の鳥居、ここから始まる「段葛」。
頼朝が政子のために、生まれてくる頼家のために築いた段葛は空いています。
遠方にかすかに見える目指す甍を目にしながら、いにしえの貴人たちが歩みを進めた思いを偲ぶのにはうってつけ。
両側の桜の木が満開になる春以外の人々は小町通りと、この若宮大路の土産物、飲食店に興味があるから、そちらはひしめき合っています。
物を食べ、物を買う人たちのほとんどは鎌倉の歴史は知らないかもしれない。
イイのです! そういう大勢の人々で観光地・鎌倉は成り立っている。
そういう自分も大勢の一員であり、御朱印も同じ位置にあるかと思うと、そのブームが去ってくれることを望むのは矛盾してる?
三の鳥居。
さてここから、いよいよ神域です。
ここから先を語ると長くなります。
この先は次回!
▼鎌倉駅を降りて最初に向かった、鎌倉としてのすべての始まり、