東京は靖国神社と、そこからゆっくり歩いても、おそらく10分もかからない東京大神宮。片や毎年の如く政治家の参拝で物議をかもす社、片や東京のお伊勢さまとして、どちらも参拝者の絶えない社。2社に大きな関係・繋がりはないだろうな?
2012年1月の靖國では、神楽と言っていいのか、まったく美しい舞いが披露されていた。物議も「昭和館」も傍に置いておいて、この神社の桜と、幻想的な御霊祭りの美しさは誰もが感激するんじゃないかしら?
そして、絵馬の話なのだ。わし的には靖國神社・護国神社に願い事ばかりを記した絵馬はふさわしくないと思っている。だが、しっかりあるのだ、絵馬は。まぁ、反対はしないから、けっこう人様が奉納した絵馬を読むのは楽しい。おおやけにさらしてあるのだから、読んでものぞき趣味にならんでしょ!ところがヤバイ!靖國では絵馬にあるまじき文字を見つけるときがある。滅・罰・誅・死なんて文字があった。後日、モリタ検索でググってみると、なんてこった、日本語ばかりかハングルも、当然ハングルは理解せんが、祈願された絵馬は、どうやら凄い言葉となっているようだ。ワザワザ日本まで来てネガティブ祈願!ごくろうさまです、同胞も異邦人もご安心ください、まだまだ日本に住む人々は体は小さいが、心は広いから、と思っている。いや、もしかして、メチャ無関心かしら?
で、そんなことは、もしかして?もしかして、無関心な人たちが集まる東京大神宮。言い切っていません、責めてもいません。私たちの関心事は「縁結び」どこが悪い? いや、ケッコーでございます。2012年時にも、はやくも階段を上った先の境内は女子で埋め尽くされてた。この年の多くの参拝者は、まだ御朱印をいただくためではないはずだ。そして、靖國をあとにしての大神宮の絵馬は、ニヤッとして、ホッとしたのだ。心・幸・縁・結びを求める乙女?たちの祈願がほとんどだった。たわいない言葉が並ぶ!平和だ、なによりだ、不満はない!
こんなロクでもない国と民かもしれないが、少なくとも誰もが真剣に、どうしても天下国家を語らねば、どうしても真剣に民の安寧を願う必要がある世よりも、シアワセだろうからね。
靖國神社・東京都千代田区九段/東京大神宮・東京都千代田区富士見