▼若宮八幡宮の御朱印です。(神奈川県川崎市川崎区大師駅前2-13-16)
墨書きはデザイン文字のように表され、2014年の参拝時にいただいた御朱印とは面構えが全く異なっていました。
掲載した御朱印はスタンダードな体裁ですが、最近はイラスト御朱印が人気の神社でもあります。
▼熊野神社ではありませんが、社務所で御朱印をお願いしている間中、カラスが受付窓口で仕上がるのをおとなしく待っていました。
ホントは何か食べ物を狙っているようでした。
それにしても近頃の都会では、鳩がたむろする直ぐ脇を歩いても鳩は慣れたもので飛び立ちません。さらに臆病者のスズメも鳩ほどではないものの人に対して案外平気。
種類・名前のわからない野鳥も人間に相当慣れています。
そして、どちらかと言うと人には嫌われ者のカラス。
人もあまり近寄りたく無い存在のカラスですが、彼らもドンドン人間を怖がらないようになってきており、人をバカにしたような素振りを見せること度々です。
一昔前と比較すると、都市で暮らす人と鳥たちの関係も大きく変化しているようです。
▼「若宮八幡宮」は、有名な「川崎大師」からわずかな距離にあります。
▼表参道、正面参道の鳥居です。
▼こちらは駐車場へと導く鳥居です。「若宮幼稚園」が境内に併設されています。
寺社が幼稚園を開園して、地域にその意義・役割を果たすことに大きな疑問は抱きませんが、全くの勝手を言わせてもらうと、寺社の観賞には興ざめする建物でもあります。
▼駐車場側から人気のない境内を見渡して、ある歌の歌詞を思い出しました。
祭りのあとの淋しさが
いやでもやってくるのなら
祭りのあとの淋しさは
たとえば女でまぎらわし
もう帰ろう、もう帰ってしまおう
寝静まった街を抜けて
この神社とは何の関係もないのですが、吉田拓郎の「祭りのあと」の歌詞です。
この「若宮神社」は境内社の「金山神社」の方が有名のようです。
「金山神社」が有名と言うより、観光用か街おこし用に仕立てられた神社のまつり「かなまら祭」が、その奇抜さから若者から、はては外人サマにもチョー人気のようです。
その祭りを体験したことはないのですが、ニュースやネットで見聞きしています。
乱痴気パーティー並みの楽しげな祭りの様子の記憶と、今回訪れた境内の様子のギャップがタクローの「祭りのあと」を連想させられたわけですが、
タクローの「祭り」は、激動していた1970年代の楽曲ですので、一般に言う「祭」を表現していたのではないかもしれません。
その人気の「かなまら祭」は通常は4月に開催されます。
緊急事態宣言下の2020年春の祭は、当然のことながら、そして残念にも中止されています。
▼ウイルスに弱いのは人間だけ! 地球上の殆どの生物はウイルスに影響されません。
▼「金山神社」の御利益の一つでもある「安産・子授け」の絵馬が鈴なりです。
▼金山比古神・金山比売神の二柱を祀る神社ですが、「鍛冶の神」とも言われているそうで川崎工業地帯の名を担ってきた「鍛冶屋」さんたちの奉納が多く見られます。
▼金山神社の社殿はとても神社とは思えないモダンな、正体不明な、摩訶不思議な建物となっています。
社殿は薄い鉄板で覆われているようです。
▼神紋ではないでしょうが「剣、鎌、金尺?」を表しているのでしょうか?
共産主義国家の国旗に描かれていたようなシルエットです。
▼そして「かなまら祭」には神輿となって担がれる金属製の「まら」様がいくつか、いきり立っています。
▼天を衝くような黒光りのお姿を見て、男子は皆んな尻込みしそうです。
いくつもある男性器像は地域の鍛冶屋さん、鉄工を生業とする企業の奉納です。
▼金山社に隣接して稲荷社と大鷲神社が並んでいます。
何は無くともこの神社を語るのに「かなまら祭」は必見のようです。
2021年には祭りがウイルスに邪魔されることなく、例年通りの開催内容になることを願うばかりですが、ニューノーマルな日常は神社の祭りの形も変容させていくものかもしれません。
▼こちらの神社も祭り時には大ハシャギになるようです。