▼金城山 雲洞庵の御朱印です。(曹洞宗/新潟県南魚沼市雲洞660)
▼同じく 雲洞庵の御朱印帳。
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▼魚沼の狭い平野部が東で途切れる山麓に寺は建ちます。
前回に引き続きトンネルを抜けて苗場、湯沢、石打・関興寺を後にしてさらに国道17号を北へ走ります。
湯沢町を過ぎると行政区分としては広い面積を持つ南魚沼市が続きますが、面積のほとんどが山。
糸魚川に沿って盆地というか、広い谷のような平野部に17号、関越道、新幹線が走り、魚沼産コシヒカリが作られる田んぼが続きます。
右見ても左を見ても山ばかり。
そんな山の一つに金城山があり、その麓の寺を目指します。
寺の名称も「金城山 雲洞庵」。
300円をお支払いくださいな!
▼京都ではなく鎌倉並みの拝観料で、やさしい。
1300年の歴史を持つと伝わる寺の拝観料は安いが寺域は広そうで、境内にも本堂内にも見所が山盛り。
▼赤門。現在はオープンだですが、かつては「開かずの門」と言われ、貴人や大般若会の時のみ開けた時代があったそうです。
▼扁額は「海北禅林」と書かれていますが、この時点では読めませんでした。
禅道場という意味でしょうが「海北」の意味が不明。
北にある? 海の北? とうい意味でしょうか? この地に海はないし・・。
北の湖親方に聞いたとしても、当然知識はなくて当たり前!お門違い!
▼出ました「土ふんだか」
関興寺の「味噌なめたか?」に続き、南魚沼の寺は問いかけが多いのです。
「ふんだか?」
「まだ踏んでません!」
この参道の石畳の下に法華経をひとつの石に一文字ずつ刻み、その石が敷き詰められているそうです。
そんなありがたい経を敷いた石畳を踏むのは恐れ多いことと思いきや、ここを歩けばいろいろなご利益が得られるとか。
▼ということで「雲洞庵の土ふんだか」。
はいはい、これで「なめ」「ふみ」ました。
今回の記事タイトルのように踏んづけてはいけない。
法華経と言われて良く分からなくても、ありがたい思いで石畳の上を歩みます。
テンコ盛りの罪業が幾らかでも減ったかしら?
▼元禄時代に建った鐘楼の向こうに本堂が見えてきました。
▼釈迦もたっぷりコケてます!
本堂内にオジャマしてみましょう。
▼これは確か禅寺にしかないよねぇ? 「 開梛」はカイパンと読むんでしたっけ?
魚は目を閉じないことに由来して心構えを表しているとか、違ったかな?
「元祖木魚」であることは間違いない!
▼書院造りの方丈。
▼兼続、景勝が幼少の頃この書院でお勉強してたんです。
▼「私利私欲をすてて・・」絶対難しいわ!
この寺は様々なものに丁寧な説明があります。
しかし、ひとつひとつ読んでいると半日消費してしまいそうです。
時間があればそうしたい。
拝観料300円どころか1500円くらいの価値がありそうです。
▼これは禅問答だったかな?
内陣前の柱の目に焼きつく鮮やかなブルー、その金文字は全然読めん。
▼・・・果自然・?
内陣にかかるこの額もブルーバック。
▼その下の欄間で赤いが炎ではなく波の中を龍が戯れています。
▼「登竜門」を表している?
▼本尊は当然、釈迦牟尼仏。その周りにたくさんの仏像ですがよくわかりません。
ここもまた左右の柱の金文字はまったく読めません。
▼ここでもお会いしました、賓頭盧尊者さん。
このお弟子さんはどこにいらしても、たいがい全身赤いね。
▼漢詩だよねぇ? 苦手です。
▼一つだけ自分にピッタリというか、諭されるような詩。
「無一物中無尽蔵 有花有月有楼台」
どれだけ多くの
この14文字を心に刻み憶えておこう! 明日には忘れそうだわ。
▼目の前の景観に心を鎮められます!
▼ギスギスした心は少しは丸くなったかしら?
▼んん〜ん、まだまだ修行が必要のようです。それも半端じゃない修行が! 座禅だ!
▼誰も悲しまないかもしれない! 自分の場合は。
人が亡くなった時、どれだけ多くの人がその死を惜しんで、悲しんでくれるかで、その人の価値が計られるかもしれません。
▼起き上がらず七転びのままの自分に「そんな事でどうする?!ダメだなぁ」と達磨大師。
▼景勝の雲洞庵宛書状、お手紙です。
▼景勝の花押? 正月十七日、達筆だわねぇ。
▼報告、礼状かな? 読みやすく書き直したものがあっても正確な意味がつかめない。
▼門前の土産物店。もう10年近く前か、NHKで「天地人」を放送してた頃はもっと賑わった?
▼南無「愛」
「愛があるから大丈夫!」
「ダメ、ダメッ! 愛だけじゃ喰っていけないわよ!!」
煩悩まみれの日常はドジばかり踏む。
雲洞庵の石畳を往復100回位踏まなければ薄まらない煩悩のようです!
自分の事はさておき、
国境の長いトンネルを超えて関興寺を「なめて」、雲洞庵を「ふむ」価値は大です。
カケアシでなくこの2寺だけで1日を費やすゼイタクを得たい!