▼獨股山 前山寺の御朱印です。(真言宗智山派/長野県上田市前山)
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▼長野上田から西に向かい、別所温泉に至る手前に「塩田平」と言う地域があります。
この地域は「信州の鎌倉」とも呼ばれるそうです。
そう言えば千葉県市川市が「千葉の鎌倉」とも言われています。
寺が多いということと、雰囲気が近いと言う事なのでしょうが、時代的な関係があるのかどうか、何一つ知っていません。
いざ「鎌倉」という文字の力を借りないと、自分達の地を独自にPRできないという事かしら?と、へそ曲がりは勘ぐってしまいますが、「小京都」「小江戸」というのも多くあるからヨシとする!
「小鎌倉」というのは無いわね!
その「信州の鎌倉」でもある塩田平にある一つの寺を訪れました。
前山寺「まえやま寺」と読みたいが、寺は音読みが殆ど。「ぜんさんじ」だそうです。
iphoneの変換の方がカシコイ。なんてことか「ぜんさんじ」と打てば、変換候補で「前山寺」が出てきます。
これまで知らずに「まえ・やま・てら」と叩いていた。アホだ。
まぁ近頃の変換は、各々の使い内容次第だからなんとも言えません。
この塩田平から別所温泉までの周囲には、10月を挟んで2ヶ月間ほど
「まつたけ小屋」
が数多く開業します。
上田市は長野でも有数な松茸産地だそうだ。
そんな事は、来るまで知りませんでしたが、前山寺に向かう途中の車窓に「まつたけ小屋」の案内看板やノボリが多数見えました。
そろそろ時間的に孤独のグルメのように「めしがくいたい」。
頭の中に松茸の香りが走り回ります。だが松茸だ、高いだろう?
しかし、腹と頭がその誘惑に負けました。
前山寺を参拝し終え、松茸小屋を探す「どこにしよう〜か?」
車で流すも、どこも混んでいます。
数件ある小屋の中から、空席のありそうな1軒を選ぶ。
たしか「◯◯台」という小屋でした。
松林の中にある小屋は、ビニールハウス内に座敷を設けたようなスタイルで情けない。
おそらく松茸シーズンだけの開業だろうから、まさに小屋でした。野趣に溢れていると言えなくもない。
少し待たされて、素っ気ない小屋内の2列に並んだ長〜いテーブルの一番奥ほどに座る。
壁にも貼り出されているが、手元のメニューを見た。
ボンビーには容赦無いメニューだった。
タマげて正確な数値は思い出したくも無い!
コースで、5千数百円から2万円近くまで数種類。
単品のメニューもあったが、その数値もただならない。
この際せっかくだ、こんな機会は数多く無いはずだ。
またもや清水の舞台から飛び降り、今度は死んだ気になって、最下位の5千数百円のコースをオーダー。
コース内容は、松茸のすき焼き、土瓶蒸し、松茸ご飯、おしんこ。
だったと、確かでは無い記憶。
出てきた!
松茸のすき焼きだ、土瓶蒸しだ!
見ただけで、空きっ腹がグーの音だ。
さて、この写真を見た方はどんなイメージを得たかしら?
「わたしも行ってみたい」「食べた〜い!」
そうだよねぇ、行ってらっしゃい、食べてらっしゃい!
ワタシは、2度と行かない!
人の味覚は様々でスタンダードが無い。10000の味覚表現も、数値にはならない個人の感覚の集まりだ。全く当てにならない。
笑い話で想い出になるくらいマズかった。
鍋物はそろそろ食べ頃と思って口にしたもののネギが硬い、最後まで硬い、肉は、これ牛肉? 豚肉?
香りも何も無いんだけど、この松茸?
マズイ!!!!
国産、地物が必ずしも美味しいとは思わない。だが、国産とは明記してない、地物とも明記されてない。鍋の松茸は少し柔らかくなった厚紙の味だ。
土瓶蒸しの写真を見て!土瓶の中に大き目な松茸のカケラしか見えない。見えないはずだ、他に何も入ってない。
土瓶蒸しってこうだっけ?
違う!この世に産まれて、店では2度しか食していない土瓶蒸しは、他にも具がたくさん入っていたはずだ。
それでも、唯一これだけはマズくはなかった。飲み干した。塩味が効いている。
待てよ、もしかして永谷園の「松茸のお吸い物」の方が優れて無いか?
ほか、松茸御飯はネッチョリ、お新香はビッショリ。
5000円だ、ヤケクソで喰ったが、鍋は3分の1残った。
ところが、長いテーブルに隣り合わせた、遠く関西からやって来たと言う五十代くらいの夫婦「やっぱり本場で旬の味は違うねぇ、美味いねぇ」と同意を求めるような語りかけ。テーブルに並べられた品数を見ると、お一人様「福沢諭吉」以上だ。恐ろしい事に、それをほとんど完食してた。開いた口が塞がらない事に、ダンナはネッチョリ松茸御飯をお代わりしてた。
味覚、美味い、マズイ、好き、嫌い!?
人それぞれ全く千差万別。食べログなんてアテにならないのも当然だ。
小屋は来月9月には開業する。
この秋、長野の北向観音に行かれる方、ぜひ上田の松茸をお試しアレ!
長野に牡蠣小屋は、あるか無いかは知らん!
あーあっ、ヤレヤレ!
言うまでもなく「個人的感想」でした。