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御朱印迷宮

関東を中心とした寺社の御朱印記録です。参拝・収集目的に少しでも役立てば幸いです。

都都古別神社の御朱印 (福島)〜陸奥三つの一宮「つつこわけ」神社は「古別」と「古和気」が入り乱れる

▼奥州一宮「八槻 都都古別神社」の御朱印です。

福島県東白川郡棚倉町八槻)f:id:wave0131:20190312130236j:plain

▼奥州一宮「馬場 都都古別神社」の御朱印です。

福島県東白川郡棚倉町棚倉)f:id:wave0131:20190312130249j:plain

▼奥州一宮「石都都古和気神社」の御朱印です。

福島県石川郡石川町下泉)

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奥の細道を目指した芭蕉は、現在の東京・江東区の庵をたたんで隅田川からスタートしました。

そして千住から国道4号線日光街道をルートに取る。日光、黒羽、那須に立ち寄り、福島県白河の関に入ります。

現代も陸奥に至る、まさに王道でしょう。

味気ない高速や新幹線が大きな時間をかけずに運んで行ってくれます。

 

しかし、つまらない! 特に車で行く場合、ワタシも利用するけど高速道路だけを走りっぱなしではサイテー。

当たり前に、時間がかかることは承知の上で、できるだけ下道を走る計画を練ります。

 

常磐自動車道を那珂あたりで下ります。

あとは水戸と郡山を結ぶ、JR水群線と並行する国道118号線を北上すれば、大子、矢祭町を経て白河、郡山に至る。

山間を行くとっても好きな陸奥に至る道。途中、蕎麦と蒟蒻を堪能するくらいの時間も心も余裕が必要ね。 

 

このルート沿いに、それぞれ陸奥国一宮を名乗る、3つの「都々こわけ神社」があります。主祭神は三社とも同じ。

▼三社はだいたいこんな位置。

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「つつこわけ」を漢字にすると「都々古別」「都都古和氣」「都々古和気」と、

微妙な違いで個性を示そううとしている名称は、キャベツ頭には整理がつきません!

 

茨城県から福島県に入ると、最初の町は棚倉町

▼そして最初の「つつこわけ神社」と出会えます。「八槻 都々古別神社」です。

 
 

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当日、雨上がりのせいだったのか、「ジワッ」とした感じが周囲を覆っています。

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7月20日、海の日だわよ、休日よ! 一宮の参拝者はアラアラ、チラホラ?!状態。

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拝殿に至る参道の脇の小橋、感動的に苔むしています。

神社を囲む木々は高く陽は届かないにしても、参拝者が多ければ、この光景は保てません。東京ならこんな見事な苔は柵で囲われるかも。

ワタシも渡らない。滑って「コケ」そうだから!

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墨書きも朱印も「古別神社」。ただ墨書きは「都々」、朱印は「都都」となっています。扁額も一宮、整然と整合性を保っています。

ここでは、まだ混乱はありません。

 

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▼この神社を後にして、さらに国道を少し北上すると 、同じく「都都こわけ神社」に出くわす。「棚倉 都都古別神社」です。

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階段を登る。ここも相当「ジメッ!」としています。やはり、前夜が雨模様だったせい?

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森は濃い。鳥居から楼門に向かいます。

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ワタシの好きな鬱蒼感はスゴイけど、少し違う。湿っている。いや、自然のままの鬱蒼感なのか、よくわからない。

静か過ぎる、鳥の囀りもない。

先ほどの神社は、県道が近かったせいか、人と車の気配がありました。

ここには、それがなく数段静かですが、静謐と言う言葉は似合わず「沈黙」です。

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拝殿まで、まだ着かない。もう少しです。

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んーん!湿っぽいがイイ感じの神社です。

7月20日、海の日だわよ、休日よ! 一宮の参拝者は、ワタシのほかに、すれ違った男性一人きり。

 

参拝を終え、階段を降りたところの宮司宅で御朱印をいただきに!

すると、先ほどすれ違った一人の男、まだ30代かしら、宮司としきりに話を交わしていました。

神社オタクとは、ほど遠いワタシ。オタクのスメル、パフュームはピンと鼻で嗅ぎつけます。

オタクのどこが悪い? その話は別の機会にして、宮司と男性の話が終わるのを待ちます。10分待たされました。

分かる、理解できます。

的確な質問なり、知識を共有できる相手は、宮司さんにとっても話甲斐があるのでしょう。嬉しいのです。

ワタシと宮司さんは5秒で事足りました。チョット情けない。

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神社名の墨書きは無い。朱印は「棚倉都都古和気神社」、その上のスタンプは「都々古別神社」?

どっちなのよ?!ハッキリさせて!

混乱の始まりだです。

読みは同じ「こわけ」ですが、古和気と古別。全くワケわからなくなってきます。

 

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 2つある一宮の棚倉町を後にして、さらに北上。今度は石川町まで少し距離があります。

こんな町に住んでみたいと思う、小さな山間の町に着く。移住しても、きっと、1週間はもつ!

表現が違った、1週間しかもたない、でした。

 

▼「石 都都古和気神社(いわつつこわけ)です。f:id:wave0131:20170630192313j:plain

神社は小高い山の上にあります。

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この石段を上って、振り返ると

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川沿いの町が見えます。

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いくつかの巨岩が現れます。関東とは時間差の紫陽花がまだ見頃でした。

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この山は岩で出来ているのかしら?

鬱蒼としているが陽がゆき届き乾燥してます。好みです。

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7月です。ここまで登ってくるとバタバタの汗ダクダク。

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ここまで来て、一番好みの「つつこわけ」だと知りました。

拝殿に御朱印は山下の社務所で対応の案内があります。

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少し北に移動すると、周りは拓けています。城跡です。

岩っぽい山に、東と南は川で守られています。城が500年保てたのも納得。こんな場所に住まいを持ってみたい。1ヶ月はモツ。

それにしても7月20日、海の日だわよ、休日よ! 一宮の参拝者は、石を投げてやりたいくらい楽しそうなカップルを含め数組。全国に展開する一の宮もそれぞれであることを知りました。

 

▼登ってきた階段を再び下って宮司宅へ。

f:id:wave0131:20170630192321j:plain明治初期の民権運動をリードした先生の居宅だったようです。

民権運動に明るくないけど、こんな小さな片田舎で、多くの若者たちが自由と権利を熱く語っていた様子を思い描くとワクワクします。

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陸奥一宮、墨書きは石都都古和気神社、朱印も 石都都古和気。

どうなってるの?!

 

ワタシには、わけ分からなくても三社は「和気」合いアイ?なのでしょうね!?

 

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