どこを訪れるにも多くの予備知識は持たないで行ってしまう。
どのみち1回こっきりの訪問では、寺社の隅々まで分かろうはずない。
見逃した場所、箇所があったとしても2度、3度、訪れれば良いのだと思っている。
しかし、遠いところは何回も訪れる機会は少ない。結局、肝心なところを見てこなかったり、素通りしてしまったりの、まんまだ。
古峯神社は正式名称「ふるみねじんじゃ」と呼ぶそうだが、足尾出身の知人の話では、子供の頃から親しみを込めて「こみねさん」と呼んでいるとか。
そして神社に隣接する庭園「古峯園」は「こほうえん」と案内されている。
呼び方が様々にあるという事は、それだけ歴史があり、大きな寺社だったり、有名だったりするという事なのだろう。
その「古峯園」は冬の雪が残っているせいか、休園だった。事前に調べて知っていれば、この時の訪問は延ばしていたかもしれない。
さらに、神社から山頂方面に車で少し行くと、日光開山の発祥の地という神秘的としか言いようのない「深山巴の宿」がある。知らなかった、行かなかった、後で知った。
ナンテコッタ! 失敗コイタ!
やはり、2度、3度、訪れるのが困難な寺社は、最低限の予備知識は得て訪れるべきだわね。
さて、見るべきもの、行くべきところの多くを逃した「こみねさん」です。
ここの拝殿でお参りをしている人はほとんどなく、皆さん社殿内に入ってお参りです。
ワシの場合は、訳分からなく、ここでも手を合わせた。
そして社殿内へ。
まさに「天狗の社」だった。
わしらが御朱印目当てに寺社巡りをして、天狗信仰なるものを知る前までの多くの人たちは、天狗といえば童話の世界だったはずだ。
わしに一番近かった天狗といえば、これだ。
テングブランドの「ビーフジャーキー」。
とにかくウマイ! 米国の商品だろうが、他のブランドを圧倒している。
本国アメリカでも同ブランドで販売しているのか、なぜ「Tengu」ブランドなのかの詳細は知らない。天狗にしたのは日本への輸出用、海外向けブランドかもしれない。
しかし、ボンビーには高い! しかしウマイ!からタマに買ってしまう。 我が国の製品の味は足元にも及ばない。やはり本物「アメリカの味」だと、つくづく思うのがテングブランド。
情けないことに「天狗」について述べよ! という問題が出ても「ビーフジャーキー」を語るしかない! 童話は忘れてしまっている。
でも天狗は信仰対象であれ、宗教上であれ、いずれも想像的存在なのだ。
わが国民は想像力の豊かさと、信仰心の厚さで天狗様に感謝し続けてきたんだろうね。
そんな事が理解出来る前迄は、天狗はジャーキーだった。
大天狗に烏天狗、そして屋根の上にも天狗。
古峯神社・栃木県鹿沼市草久
この御朱印はお任せであった。
掲示してあるサンプル、10種類以上有りそうな中から選べるようだが、受付で「本社参拝は、何回目ですか」と聞かれた。初回である旨伝えると、2回目からは、幾つもある御朱印から選択できるが、初参拝の人は選べなく「お任せいただく」と言う。
2度目の参拝なら選べる?
好きにしてよ!
ワシの場合はアート的な御朱印目当てにやって来たのではない。
何しろ、限定御朱印を否定したいけど、ブーム的に許容するより他ない!と思ってる人間なのだから!
で、いただいたお任せ御朱印は、当たり前に一番シンプルな、描くのに時間的消耗の少ないパターンだ。
上等じゃないの!
ありがとうございました。
本当ならば、左ページイラスト無しで神社名のみの御朱印で良いのだ。
ワシは、それで十分。
ここの御朱印が、いつから、何故に、今の姿と種類になった??? のかしら。
天狗の鼻も、ビーフジャーキーより、人間臭さの臭いに、クンクンと更に長くなるか、曲がってしまうかも知れない。
それにしても天狗の御朱印に比べ、御朱印帳はいたってシンプル。この落差は歓迎。
御朱印帳まで派手なものになったら、天狗の鼻も、きっと落ちる、わね。