/


にほんブログ村 コレクションブログ 御朱印へ
にほんブログ村

御朱印迷宮

関東を中心とした寺社の御朱印記録です。参拝・収集目的に少しでも役立てば幸いです。

汐入 子之神社の御朱印(神奈川・横須賀市)〜神社に続く商店街と 飲屋街と・・・

子之神社御朱印です。(4-55)f:id:wave0131:20191023204058j:plain

ねのじんじゃ」と読みます。

普通「」の字を「」と読むことは少ないのですが、十二支の「子・丑・寅・卯・辰・巳・・・」とか「子の刻」では「ね」と読みます。

だからと言ってこの神社が「ネズミ」と関係があるわけではなさそうです、と思っていたところ大間違い!

大国主命の遣いが子(ね、ネズミ)であるそうです。

 

しかし、やはり素直に「子」で子宝、子授けなどにもご利益があるそうです。

祭神は「大己貴命おおなむちのかみ)」、いわゆる大国主命です。

 

-----------------------------------------------------------------------------------------------------

 

一口に「横須賀」という場合、繁華な街はJR「横須賀駅」ではなく、京急の「横須賀中央駅」になります。

神社の最寄駅「汐入駅」は東京方面からですと「横須賀中央駅」の一つ手前です。特急は止まりますが、快速特急は止まりません。

 

▼駅を降りて海側は再開発され、綺麗ですが無機質な街並みとなっています。

f:id:wave0131:20191023204145j:plain

▼反対側の山側には味のある古くからの商店街が延びています。京急沿線でよく見かけるアーケードのある通りとなっていますが、ほぼ「シャッター通り」。

f:id:wave0131:20191023204136j:plain

▼アーケードが終わると「汐入子之神通り」となりますが、ここも人通りは少なく活気は見られません。

f:id:wave0131:20191023204140j:plain消費者は皆んな海側の「ショッパーズプラザ」に持って行かれているようです。

昔は海側には何もなく、この商店街が人で埋まっていたことが想像できますが、ひとたび大手スーパーを核としたショピングセンターが出来ると、消費者の流れが変わってしまうのはどこも同じです。客は2度と戻ってきません。

 

▼そんな残念な商店街を300mほど進むと、右側に「子之神社」の鳥居が見えてきます。

f:id:wave0131:20191023204115j:plain

鎌倉時代に海岸に近い島内に創建された歴史ある神社です。

のちに2度遷座して明治時代に現在地に落ち着いたそうです。

f:id:wave0131:20191023204111j:plain

横須賀は軍港の街でもあります。この神社も遷座地を軍用地として接収され、追われるように移ってきたのでしょう。

ちなみに「子之神社」という名称は関東から東海までにしかないそうです。

f:id:wave0131:20191023204107j:plain

ところで「汐入(しおいり)」とは、文字通り川などに海水が入り込んでくる事をいうのでしょうが、この街には川は見当たりません。

昔は海水が入り込んでくる水路が内陸深く切り込まれていたかもしれません。

 

▼東京・中央区の「浜離宮恩賜庭園」には「汐入の池」というのがありますが、ほとんど東京湾に面している庭園ですので、海水を取り入れて池にすることは理解できます。 

f:id:wave0131:20191025095449j:plain

▼もう一つ荒川区南千住に公園とか小学校などに「汐入」の名称が多く残っています。

f:id:wave0131:20191025095536j:plain

隅田川が「つ」の字を書くように思いっきり蛇行しているところです。東京湾から10km以上あるのですが「汐入」の地名が残っているので、かつては海水が入り込んできていたようです。

もっとも江戸時代からの埋め立てにより隅田川が延びる結果になり、当時はもっと近くに海があったことは確かでしょう。

 

さて子之神社の写真が3枚しかないので説明にもならず、ここまで神社とはあまり関係のない言葉を並べてきました。

 

以下は、さらに神社とは関係のない話になります。

子之神社を参拝の後、隣の「横須賀中央」に移動し、駅近くの「諏訪神社」に参拝しました。

しかし、社務所は留守で御朱印はいただけませんでした。

 

残念な思いで鳥居を出て歩くと、鼻がピクピクしてきました。

具体的な匂いはありません。この近くにステキな路地があるぞ、という嗅覚です。

 

▼敏感な嗅覚に導かれると、ありました。1駅に1箇所くらいは残っている路地です。

f:id:wave0131:20191023204132j:plain

▼詳細はわかりませんが、ここは明らかに戦後の闇市から連続している飲み屋街に間違いありません。

f:id:wave0131:20191023204127j:plainそれにしても店舗数が多い。

汐入駅ですと乗降客数が20,000人強ほどだそうですが、ここ「中央駅」は70,000人弱。勤めを終え、その「中央駅」を降りてくるお父さんたちの多くを賄えそうです。

f:id:wave0131:20191023204119j:plain

今回記事冒頭の汐入駅の古い商店街はシャッター通りになっていましたが、同じく古いこの飲屋街は昼こそシャッターを閉じていますが、陽が暮れれば全開になるはずです。

f:id:wave0131:20191023204123j:plain

▼昼間は60歳の女性が、夜は18歳の少女のように化けることは間違いないでしょう。

f:id:wave0131:20191024192828j:plainしかし残念なことに、こんな路地もいつか消えていく事も、また間違いない事なのでしょう。

にほんブログ村 コレクションブログ 御朱印へ
にほんブログ村