「さわわちぎじんじゃ」と読みます。不可解な名称です。
拝殿造営の費用に充てるため「500円以上のご協力をお願いいたします」とありました。
地方の小さな神社は新たに社殿造営となると、その費用の工面に大変なんでしょうねぇ。
直書きならば1000円とも思いましたが、500円ですみません!
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▼茨城県の最北といっても良い、まき網漁が盛んな大津漁港の街に鎮座します。
神社に行く前に、関東の松島とも呼ばれる景勝地「五浦(いうら)」に寄ってみる。
岡倉天心のアトリエ「六角堂」があるのです。震災の津波で建物自体は波にさらわれてしまったそうですが、残った土台の上に復元されているとか。
▼しかし、13日はここの入り口が閉まっていた。月曜が定休で、祝日の場合は翌日が休みとか。
旧盆期間中くらいはOPENしてても良さそうなものをカタイ!
何組もの観光客らしき人たちがあきらめて引き返して行く姿を見ました。
そもそも入場料を取るとは思いの外でした。仙台の松島は入場料は取らないわよ!
入り口の建物の周りをいくらグルグル回ってみても崖下に降りる道は見つかりません。
建物や林に遮られ「関東の松島」の海はまったく見えません。
▼ザワワと波音だけが聴こえ、やっとこさ木の間から海が少しだけ見えるました。
▼天心の墓に転進します。綺麗な花が供えられていました。
横浜生まれの天心の墓は駒込の染井墓地に墓があるそうですが、ここ五浦をすこぶる気に入っていた岡倉は分骨するように遺言したそうです。
▼墓の脇に椿。天心を敬愛していた彫刻家だそうですが、まったく知識ありません。
しかし、「不老 六十七十ははなたれこぞう・・・」という言葉は、彼がたびたび揮毫していた書だそうです。
▼さらに転進していよいよサワワ神社訪問です。
▼こちらが表参道でしょうか。炎天下の階段は上から眺めるだけにします。
▼拝殿は新品です。今年2019年に竣工の出来立てホヤホヤです。
佐波波と言う名の由来はいろいろ考えられるそうですが、何しろ創建は1200年前以上と伝わる神社、正確には分からないようです。
▼小さいながらも良い姿をしています。
▼こちらは本殿。1727年の建立だそうです。
▼「かね牛」? なんでしょう? 撫でたらお金に困らなくなる?
▼奉納額の中に「初老記念」と書かれた額がふたつあります。
世の中知らないことばかりです。「初老」とは「40歳」の異称だそうです。
なんと40歳で初老です。
「人間五十年」の時代の頃の言葉のようですが、前述した平櫛田中の言葉「六十七十ははなたれこぞう」と対比するとおもしろい。
▼神社境内から少し下がった場所にありました。
神社内の招魂社のようです。
▼唐帰山(からかいさん)という山の上にある神社から眺められる太平洋は、一見、凪いでいるように見えました。
五浦海岸が見られず、大いにザワついた心も、少し落ち着いてくるサワやかな眺めでした。