▼星宿山 蓮華蔵院 王禅寺(真言宗豊山派・川崎市麻生区王禅寺)の御朱印です。
「星宿山」です。「星」の字をもつ山号や寺名に時々めぐり遇います。
皆さんご存知の坂東三十三観音8番の「星谷寺」などです。
もっとも「星の谷観音」の場合「星」というよりは、御朱印の券売機のせいで「ガチャガチャ」がイメージとして残っています。
「リュウグウ」より遠い星に感じました。
右上「小机領二十二番」の印は、「旧小机領三十三所子歳観音霊場」だそうですが、詳細はわかりません。
▼この寺は「星宿山」の山号を裏切りません。月のように近い距離です。
あの高い煙突から火を噴くイメージ、工業地の川崎ですが、
内陸部は宅地開発の中でも深い森も残されています。
そして「王禅寺」はこの辺り一帯の地名にもなっています。
星だけでなく、雲、雨、風、蛍もみんな宿れそうです。
森深い参道は薄暗く、
何も考えずムヤミにシャッターを押したので鮮明度が足らない。
▼「仁王門」
▼事前知識がないと読めない「星宿山」の扁額。
書体もステキです。輝きすぎですが。
▼小高い山のような地に堂宇が点在しています。
かつては関東の高野山と言われた。
あまりに有名な高野山は、女人高野、西の高野、四国高野、九州高野などなど、
北海道から沖縄まである「銀座」と同じような別名でしょうね!
1000年の歴史を持つ古刹は「心地良い寺だなぁ」と、
何も考えずにぐるぐる境内を巡ってたので、堂宇の名称はさっぱり覚えていません。
▼六地蔵は言われなくともわかりますが・・。
▼「薬師堂」
単純に「ワタシ好み」の佇まいを見せてます。
好みは勝手です。いろいろあっていいのです。
▼「観音堂」
▼こちらが「本堂」のようです。
▼ちょっとー! 場違いですよっ、と言いたくなる「禅寺丸蔵」。柿を持ってます。
▼そして、何よりこの寺が誇るモノ。
▼北原白秋が詠んだ詩のようです。文人たちが多く訪れた時代もあったのでしょう。
▼「郷柿誉悠久」。左から読むのか右から読むのかわかりません。左からでしょうが。
でも、語意はなんとなく掴めます。怪しげですが・・・。
この寺の最寄駅は小田急線「柿生駅」。もともと柿を生み出す村だったのでしょうか。
柿に「禅寺丸柿」という品種があるそうです。この地域、柿生の里の原産で江戸時代に初めての「甘柿」として食され「柿の王様」だったそうです。まったく知らなかったわっ! 現在は市場には出回っていないようだ。
柿の品種はいくつも覚えがない。
誰もが知っている「富有柿」「次郎柿」くらいで、「筆柿」は、その形状からか「ち◯ぽ柿」と呼ばれることもあるそうです。
▼その「禅寺丸柿」の「アトツギ」の古木? どうやら原木のようです。
柿の歴史はともかく、スバラシー寺です。
そう、ワタシにとっては、ですが。