▼大豊神社の御朱印です。「おおとよじんじゃ」(京都市左京区鹿ケ谷宮ノ前町)
▼同じく、大豊神社の御朱印(書置き)。
日付以外、すべて印刷でした。
宇多天皇の病気平癒のために祈願した藤原淑子が創建した神社だそうですが、両者ともワタシに知識はありません。平安時代だということはわかります。
▼大豊神社は平安前期、円珍が山中で道に迷い、鹿に助けられたことから名付けられた鹿ケ谷に鎮座します。
「哲学の道」を歩いていると、手招きはしていませんが、いくつもの寺社が東山三十六峰の山側に参道を開いています。
▼大豊神社に続く参道を進み、緩い坂を振り返りました。
▼ここは観光客で溢れかえるイメージの京都でしょうか? 椿の赤が歓迎してくれます。
▼地名の「鹿ケ谷」が示すように、ここは山を背にした谷あいの小さな神社。
しかし、小さいからこそでしょうが、とっても良い雰囲気の神社です。
青竹を使用した手水舎もセンス良好。シブ過ぎる舎とミスマッチ!
特に有名でもなく、街中でもないから参拝者も少なく、とっても落ち着いています。
ピンク色は樹齢250年と伝わる「しだれ紅梅」だそうです。
▼ここから先がこの神社の見どころでもある境内社が続きます。
この神社には主役の本殿以外に、個性のある末社が名脇役を演じています。
▼稲荷社にキツネさんは当たり前。
▼そして「大国社」にはネズミです。それぞれ水玉と巻物を持っています。
縁結びの神様を導いた神話に基づくネズミだそうです。
神社を巡っていると犬の他に色々な「狛・・」に遭遇して、どんな動物が迎えてくれても驚きませんが、ネズミさんは全国で唯一とか。
▼齧
▼さてさて、こちらにも別な動物が・・・。
▼愛宕社の前にはトンビでしょうか?
▼日吉社には愛嬌顔のサルです。捧げ物のようなものを手にしています。あるいは「神楽鈴」でしょうか?
なぜ鳶と猿なのかは知りません。
しかし日本の神話や伝説には様々な生き物が登場します。仏教では涅槃図にあらゆる動物、生物たちが描かれています。
神仏と共にどんな動物が表現されても不思議は無いようです。
▼どういう謂れで「良縁 招福」の石になったか不明です。ふてくされているような顔に見えなくもないです。同じ物を見ても各々の人間性により見えるカタチが異なるかもしれません。
大豊神社はまさに「山すそに佇む」という言葉がふさわしい雰囲気を持っていました。
しかし、哲学の道の桜が満開になる頃、または紅葉の時期にはこんな静けさは味わえないでしょう。
境内に人が大勢いるか、いないかで訪れた神社や寺のイメージ、印象は大きく異なります。
全く人の気配を感じさせない寺社は少し寂しく感じる場合もありますが、境内に溢れかえる人の数より、適度な参拝者の数を見る神社や寺は、訪れる人をホッと安堵させてくれ、胎児に戻ったような心持ちさえ感じさせてくれる時もあります。
訪問するなら静かな季節を選んでみてください。