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御朱印迷宮

関東を中心とした寺社の御朱印記録です。参拝・収集目的に少しでも役立てば幸いです。

新田神社の御朱印(東京・大田区)〜御霊パワー新田義興の畏怖と神徳

新田神社御朱印

にった じんじゃ主祭神新田義興(東京都大田区矢口1-21-23)

 

新田神社御朱印です(桜まつり/2022年)。

 

新田神社御朱印です(通常/2022年)。

 

新田神社御朱印です(七夕/2019年)。

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新田神社御朱印(です通常/2019年)。f:id:wave0131:20190802200327j:plain

新田神社御朱印です(2013年)。f:id:wave0131:20190802200333j:plain

通常御朱印は最初にいただいた2013年から大きく変わっています。

墨書きも「新田神社」から「新田大明神」となり大きな破魔矢が貫いています。

 

御朱印は境内右奥の社務所でいただきました。

▼通常御朱印のほか季節ごとの御朱印も授与されます。

日時によっては書置きになります。

 

▼「多摩川七福神」の色紙も案内されていました。

 

東急多摩川線武蔵新田駅」から商店街を歩いて5分もせずに鳥居が見えてきます。

▼車の場合は鳥居正面の右側に駐車場入口があります。

▼以下の写真2点は2013年の、確か夕方近くの神社はひっそりとしていました。

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参拝者も見当たらず、少し寂しげな境内でしたが、

宮司さんには「どうぞゆっくり境内を見ていってください」と、親切丁寧に御朱印対応をしていただけました。

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▼2019、2022年の様子です。社号標は輝くゴールド文字に化粧直しされています。

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参拝者は数組でしたが、常に絶えない様子です。

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境内は年を追うごとに何となく華やか、賑やかになっています。

▼欅の御神木にも朱の鳥居ができています。みなさんタッチしてパワーをいただいています。

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健康・若返りのご利益があるとか。

皆さん神社を出るときには数歳若返っているように見えなくもありません。

▼2022年の手水舎は花手水。

 

この神社は新田義貞の第2子、新田義興(よしおき)を祀る、いわゆる御霊神社的な立ち位置なのでしょうか?

 

 

智にも武勇にも長けた戦国武将ですが、

一般的にはマイナーな武人が祭神となっていて珍しく思われますが、

新田神社には義興にまつわるたくさんの面白い伝承があります。

 

▼平賀源内の発想による「破魔矢発祥の神社」とも言われている大きな破魔矢は6年前と変わりません。

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面白い伝承はもちろん、後の世の人々がストーリー仕立てに尾ひれを付けた事でしょうが、「神霊矢口渡」は歌舞伎や人形浄瑠璃にもなっているそうです。

 

▼ 歌川国貞画 による『神霊矢口之渡』。(写真は「世田谷デジタルミュージアム」からお借りしています。)

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矢口渡(やぐちのわたし)」は武蔵新田駅の隣の駅名でもあり、多摩川沿いには渡跡があります。

昔は「六郷川」とも呼ばれていたそうで、ここで新田義興が非業の死を遂げています。

 

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道真をはじめとする非業の最期を迎えた場合、当時は祟りとなって再びこの世で恐れられることになります。

 

 

その怒れる魂を鎮めるために神社を作り祀られるようになるのですが、

やがて彼らの怨霊パワーは人々の願いを聞き、人々を救うという神徳をもつ御霊信仰に変わっていきます。

新田義興の魂も鎮められ、今や疫病や天災地変は起こさず、参拝者の祈願だけを熱心に聞いてくれるようです。

 

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家運隆昌、必勝開運、家内安全、厄除招福をはじめ恋愛成就などなど、まるで万能薬のような御神徳です。

 

▼御神木も加わって無敵の御神徳は、どの神社も変わりないですね。

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境内社の稲荷社。

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こちらも「大明神」、「新田大明神」に続き参拝します。

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▼最近できた「多摩川七福神」の恵比寿神が神輿庫に祀られています。

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多摩川七福神」の朱印?スタンプ? はこの神社で全部自分で押すスタイルです。7ヶ所巡るのも自己申告型だそうです。

 

御朱印受付の近くのモニュメント「LOVE神社」は女子受けネライ?

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でもこのモニュメントは「多摩川アートラインプロジェクト」という活動による浅葉克己氏のデザインとか。浅場らしい直線的でシンプルな形です。

▼同じテーマで造られたという浅葉克己デザインの卓球台。

レトロ温泉宿専門ではなく、神社境内にも卓球台は似合うのです。

 

それにしても、新たな御神徳とした神社を含め「これでもか」と言わんばかりに

「縁結びの神様」は多いのですが、

未婚率はうなぎ上りで、推計では2040年の生涯未婚率は、男性29.5%、女性18.7%になる見込みだそうです。

もっとも「縁結び 結婚」で、短絡的に結婚と結びつけてはいけなさそうですが、縁結びのジレンマでしょうか?

 

▼本殿の裏はこの神社のキモ「御塚」となっています。

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義興の遺骸を埋めたと伝わる円墳です。

怒りを鎮めた義興ですが、その怨念はこの塚に埋め押さえ込まれているようです。

▼ここだけは無闇に立ち入ると彼の祟りが目を覚ますそうで、厳重にフェンスが施されています。

やはり言い伝えをたくさん持ち「荒山」とか「迷い塚」などという怪しい呼び名もあるそうです。

新田義興の死を企てた畠山一族の末裔がやってくると雨を降らせ、吠える狛犬

700年前の怨みは鎮められ、押さえ込まれているものの、消滅してるわけではないかもしれません。

シダレザクラでしょうか? かすかに春が残る神社を出ます。

[2019.08.05-rewrite 2022.10.28]

 

▼新田神社兼務社氷川神社」の記事。

 

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