同じく、妻沼聖天 大勢至菩薩の御朱印。(武州路十二支霊場 午歳守り本尊)
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▼妻沼聖天は「アツイゼ熊谷市」にあります。埼玉の外れで利根川の先は栃木県です。
ですので、公共交通利用のアクセスは熊谷駅からバスに20分ほど乗ることなります。
正確な名称の歓喜院より妻沼聖天の別称の方が名が通っている日本三大聖天に数えられています。
訪問時点では、日本三大聖天ということ以外は全く予備知識なし。恥ずかしながら「妻沼」も「つまぬま」と読んでいました。
「妻」の字の読みは「つま」と「さい」しか知りません。
熊谷在住の方、土地勘のある方なら「めぬま」と正確に読むんでしょうね。
また、当時は寺の建物の名称も金堂、講堂、塔、 鐘楼、経蔵、僧坊、食堂の七堂伽藍や、庫裏くらいは分かっていましたが、本坊とか方丈とかとなると曖昧な知識しかありませんでした。
▼その本坊は「本」の字が付くのだから「本堂」「本殿」などと同様、寺のメインとなるところでは?と思っていました。御朱印をいただいた2016年のことです。現在では本坊は寺務所だと理解していますが、訪問時はよく分かっていませんでした。
もっとも本坊内に本堂が建っているので、寺のメイン建物である事は間違っていないかもしれませんが、やはり訪問者は少ないのは当たり前でした。
広い境内をもつ妻沼聖天のメインは本殿です。
▼左下に描かれている本坊・本堂は、妻沼聖天のメインディッシュではありません。
▼メインを訪れるべく中門に回って本殿を目指します。四脚門とも呼ばれています脇に「国宝聖天山本殿」の看板が誇らしげに大きな顔をしています。
▼中門の先は仁王門です。
▼そして国宝の本殿ですが、正確には拝殿になるのでしょう。そもそも寺は「本堂」と呼び、「本殿」と呼ぶのは神社のはず。でもここは寺院です。なんかスッキリしない!
祀られている通称聖天、正確には御朱印の墨書き通り「大聖歓喜天」、もっと正確には「大聖歓喜大自在天」、「大」が2つもついている天部の神です。
神が祀られているのですから「本殿」でいいのでしょう! と勝手に解釈します。
▼拝殿の奥にある本殿「聖天堂」は塀で囲まれていて有料区域になっています。700円というちょっと高めの拝観料を支払って「埼玉日光」とも呼ばれるド派手で緻密な装飾彫刻の建物に対面です。
▼修復再建されて間もないようで鮮やかな色彩は目が潰れそうです。この建物だけなら「埼玉日光」と呼ばれても違和感はありません。
日光東照宮を引き合いに出してのことでしょうが、東照宮は神社で、妻沼聖天は寺院です。
東照宮ではなく輪王寺大猷院を意識しての「埼玉日光」なら寺同士で納得できます。
ややこしいことばかりですが、日光も埼玉も、その昔は神社も寺も一緒だったことを思えば、どちらでも良く、ここは「妻沼聖天」と呼ばれることが正解かもしれません。
駆け足での訪問の「妻沼聖天」は、正しく「めぬましょうでん」と読んで、少し知識を持ってぜひ再訪したい神社、いや寺院です。