8月の月替りの御朱印なのでしょうか?
バックは涼しげなイラストで墨書きと朱印を限界的にジャマしてなくステキなセンスの御朱印と思います。
今更ですが、月替りや限定とかの朱印に飛びつかない人間ですので、普通はいただける朱印を2体までお願いします。
どこに参拝しても多くの寺社が限定とか、月替りの御朱印を授与していると、結果、何の限定なのか、何月の月替り朱印なのかを知ろうとしないことが多くなりました。
御朱印と付き合ってる年月はそんなに古くはないものの、キラキラ、イラスト御朱印ではなく、
▼基本のこの御朱印がいただければ本望なのです。
▼葛西神社、平成の御朱印です。5年という時間で何も変わっていません。
限定や月替りはほとんど「ついで」という気持ちでいただきます。
▼当社へはJR「金町駅」から徒歩約12分。
▼車で訪れると、そのまま車で入っていいものなのか、ダメなのか躊躇します。
しかし、ほとんどの神社が鳥居を潜っての車の進入を許しています。
でも多くの神社は、その入口の幅が普通車でギリギリの狭さとなっているのがほとんどですので躊躇するのです。
ここ葛西神社は、地域柄車の導入路を広く設けているものの、やはり一礼できずに車で乗り入れることに躊躇します。
手前に駐めて境内の様子を確認してから車の進入を試みること度々です。
▼無事境内に車を駐められ、改めて表参道らしき正面の鳥居に向き合います。
▼お清めをして進むと・・・
▼木々に覆われた大鳥居が遠慮がちに迎えてくれます。
▼境内を少し左にカーブすると緑に囲まれた拝殿が優しく迎えてくれますが、
▼彼ら、彼女らは そんなにアマイ顔では迎えてくれません!
狛犬に対する興味は少ないものの、GAFAのようにいつも自分のことを彼らに「見透かされている」ように感じます。
何を知られても今更失うものは少なく、恐れるものではないのですが、同じ「見透かされ」「監視」であっても、狛犬とGAFAでは、その中身が違います。
GAFAは表面的な行動からその人物を特定していき、また未来予想を限りなく正確に分析するのでしょうが、狛犬に限らず寺社の境内に入ったら「心のうち」を「見透かされ」ているようで恥じるのです。
つまりGAFAに対しては「恐れ」なんて感じませんが、寺社の門をくぐると神仏には「怖れ」を感じます。
もちろん「怖れ」を感じるのは自分自身のせいです。
自身の行動や心情に恥じるものがなければ「怖れ」もないはずです。
しかし、行動も思考も常に右往左往、人の言葉にも影響されっぱなしの軟弱人間、煩悩まみれの人間には「狛犬」は「怖い」のです。
「狛犬」だけに限りません。寺社の境内に一歩踏み入れれば、あらゆるものから「攻め」を感じたこともありました。
幸い最近では「狛犬」たちの目線にも臆することのない方向に向かっているようですが。
ところで「葛西神社」が鎮座するのは江戸川区の葛西地域ではありません。
葛飾区の東金町、ほとんど埼玉と千葉の県境に近い東京の端に鎮座しています。
なのに「葛西神社」です。
その昔、隅田川の東側は「下総国」でした。隅田川の西側は「武蔵国」。
その2つの国、両国を繋ぐ隅田川に架けられた橋が「両国橋」です。
当時この地域は「下総国葛飾郡」と呼ばれ江戸川を境に東は「東葛」、西は「葛西」に区分され、さらに「葛西」は「上葛西」と「下葛西」に区分されていました。
何しろ「下総国葛飾郡」は広大で、現在の東京・埼玉・千葉・茨城にまたがっていたので、地域の発展とともに細かく区分して地域名をつけないと不便になっていったのでしょう。
「葛西神社」は「上葛西」と「下葛西」にある33郷の総鎮守だったのでその名前が残っているのです。
▼ということで御朱印にも書かれている「祭囃子」発祥の杜であるそうですが、「葛西ばやし」がどんな囃子かYOUTUBEで聴いてみましたが、誰でも聞き覚えのある耳に慣れた「まつりばやし」でした。
前回「佛光寺」の記事でもそうでしたが、今回も境内の様子や説明はせず、ここまで進んでしまいましたが、ここまでの写真のように立派な摂社も多く見処満載の神社です。
▼「稲荷社」。
▼「葛西天神社」。
▼こちらは「勝海舟直筆の碑」は「香取神社」と読めます。当初は「香取宮」→「香取神社」→明治14年「葛西神社」と改められてきたそうです。
▼「念仏講」の人々が悪魔祓いのために元禄時代、1694年に建てられた「鍾馗(しょうき)石像」と説明板にありました。「しょーきさん」でしょうね?
▼「祓戸神社」。
▼出ました! ほとんど富士塚の「富士社」。
▼頂上は「富士大神」の石碑。
▼力石でしょうか?
▼「金町招魂社」。
▼境内の南外れにある鳥居は区内最古だそうですが、どのくらい古いのかわかりません。半ば土に埋もれたような高さに見えますが、江戸時代は平均身長が155cmですから、これでも十分見上げる高さだったかもしれません。
▼相当年季が入っています。
新たな狛犬に表舞台を譲り、風雨に耐え続ける小さな古い狛犬は思いっきり健気です。
東京のはずれですが、JR常磐線「金町駅」から徒歩ですと約10分ほどで着くそうです。
柴又帝釈天に参拝した折などに脚を延ばすのがベターかも?