真夏に咲く花はアサガオか、ヒマワリくらいしか思い出せないが、たくましく夏の間、咲きっぱなしのサルスベリは花で覚えるより、樹木で覚えている。
まだ細く、背丈もそれほどない幹でも花を付ける。古木、巨木となると、これが百日紅?と疑ってしまうほどに大きくなっている。
炎天下でも咲き続ける百日紅は、とくに寺に多く育っている。寺社とサルスベリ。そこには理由があるようだが、覚えるのにヤヤコシーから割愛。
鎌倉で有名なサルスベリは、極楽寺と本覚寺と言われている。
日蓮宗の本覚寺は33観音には含まれていないが、狭い鎌倉、難なく本覚寺にも巡礼中に立ち寄れる。
この写真は鎌倉ではない、イメージねっ! でも、補陀洛寺に一歩足を踏み入れれば、こんな光景が見られる事は間違いなし。
17番 南向山 補陀洛寺 ・真言宗大覚寺派・神奈川県鎌倉市材木座
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蓮乗院と千手院は、光明寺の子院。同じ境内にあるような感じ。
サルスベリはなかったように記憶してるけど、夏に巡ってないからわからない。ここは材木座海岸までは200mもない。潮騒、潮の香りが五感を騒がす。ここまで来ると、どうしてもビーチまで出てみたい誘惑に勝てない。しかし巡礼者は浜辺に木陰があれば、そこから海水浴客を恨めしげに眺めるだけ。ハイ、次!の寺!!
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成就院の紫陽花は来年には見られるのかしら? この参道の両側に花開く紫陽花と、その参道上から見渡せる由比ガ浜の海は、鎌倉を代表する景観なのに、ここのところズーッとお休み。参道工事と紫陽花の植え替えのようです。
21番 普明山 成就院・真言宗大覚寺派・神奈川県鎌倉市極楽寺
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極楽寺でも本堂前の紫陽花古木が花開いているはず。
寺も良いが、駅がさらに趣きがある。ここは、ちょっと前、TVドラマのロケ地にもなっていたね。御朱印&聖地巡りで夏でも賑わっていそう。
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高徳院の阿弥陀如来は、長年の風雪にも耐え、酷暑にも涼やかなお顔。12年の2月には境内の木の枝をリスが飛び回っていた。どうやら住み着いてしまったようだから、いつ訪れても会えるようです。まぁ夏は臭いみたいだけど・・。
23番 大異山 高徳院・浄土宗・神奈川県鎌倉市長谷
さて、最後に鎌倉五山の三位である寿福寺。ここは総門から中門までの高い木々がキツイ陽射しを遮ってくれる。喧騒からも遠ざかっているからホッとして、汗も引く感じだ。いつもはその先へは入れない中門までと、政子の墓がある裏山しか一般公開されてない。この暑さでは裏山はシンドイ。御朱印をいただいたら、鎌倉駅方面へ戻り、ティータイムしてから帰りましょう!か?