寺の名前は「大聖寺」でしょうが、御朱印にその文字も印もありません。
やはり通称の「犬山成田山」の方が一般的なのでしょう。
愛知県には霊場がヤマほどあります。
この寺も御朱印右上にスタンプがあるように「東海三十六不動尊霊場 第一番札所」になっています。
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前回記事「品川 成田山」で思い出したので、今回は「犬山 成田山」です。
犬山市は名古屋市の北に岐阜県と隣接する位置にあって、名古屋駅からは名鉄で30分前後で「犬山駅」に到着します。
犬山市というと国宝犬山城や、木曽川の鵜飼なども有名ですが、明治村、モンキーパーク、リトルワールド、菓子の城などテーマパークの百貨店的様相も呈しています。
ちなみに、いつもお世話になっている wiki さんには、寄付の依頼に2度ほど応えています。
大きな金額ではないのですが、時々写真を流用させていただくので「浄財」のようなものでしょうか?
犬山のテーマパークはいずれも出資など、何らかの形で名鉄が絡んでいるようです。
何しろ東京や関西は私鉄が何社も競い合っていますが、名古屋は名鉄1社の牙城となっているような有様です。唯一、近鉄だけが名古屋駅に乗り入れています。
名鉄犬山駅には犬山線・小牧線・広見線の3路線が乗り入れています。
▼そんな愛知県の私鉄事情ですので、名鉄の電車・バスなどの運転席には、必ずこの寺の「お守り」が置かれているとか、いないとか?今度、名鉄利用の際にでも確認してみようかしら? 確認できたところで感動できるわけでもなく「フムフム!」くらいにしか感じないでしょうが!
▼とにかく「だだっ広い寺だなぁ」という印象です。もちろん本家、千葉の「成田山」も、ただただ広いのですが、両寺の趣きは全く異なっていて、まさか、あの成田山の別院とは思えないほどです。
まだしも、小さくとも川越の成田山別院のほうが趣きがあり、親戚のように感じます。
寺社に「趣き」を求めるのはワタシの基本ですので・・。千葉の本院や川越と違って、戦後の昭和に造られた寺ですので、比べるものではないのですが、何と言っても寺の色が「朱」より「赤」です。それも「蛍光赤」。
そういえば改修工事の済んだ成田山横浜別院の本堂も、こんなイメージだった。
個人的には、この「蛍光赤」は心のアレルギーが発症します。
もちろん、そのアレルギーを癒す他の要素があれば救われます。
しかし、ここ犬山成田山では、そんな安らぎは、なかなか見つけられませんでした。
味気ない、だだっぴろさは車社会の、とりわけトヨタの城下町である愛知県の人々が「車祓」に参拝するためのスペースなのでしょう。
さらに愛知県というか、名古屋の人々は華やかさや、ハデ好みというイメージを持っています。この蛍光色は愛知県人には必須のカラーかもしれません。
▼相変わらずヘソマガリな批判的と解されても、おかしくない言葉を並べましたが、やっとこの寺のベストポジションを見つけられました。そんな大げさな事ではないのですが、高い位置にある本堂に登り、眼下の山門と遠方に見える犬山城を眺めていると「蛍光色」のアレルギーは霧散してしまいました。
眼に映る同じ景色ですが、人、時、状況、環境などによって、100人100様、それぞれ異なって見えます。
深く掘りさげる事なく、見たままに「キレー」とか「バエッ」とかを感じて、単純に言葉にできる方がシアワセかもしれません。
▼ところで成田山の近くに「犬山 善光寺」があります。成田山があって善光寺です。やはり犬山には何でもあり!です。
しかし開けっぴろげの本堂ですが、訪問時の境内は参拝者も寺の方も、人の気配が全くありませんでした。参拝だけして引き返すしかないわね!