▼長寿山 本行寺の御首題です。(日蓮宗・千葉県勝浦市浜勝浦)
「三月三日」の日付が潔く目立ちます。
ほんとは3月2日でしたけどね。何の問題もないわね!
ご住職、心は3月3日だったのでしょう。
ワンコインを受け取っていただきました。
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▼街角や店舗は雛飾りだらけです。町中、雛人形の洪水です。
▼数で見せる雛飾りとセンスで見せる雛飾り。ケーキとお茶の店は魅せますねぇ。
▼この方はひな祭りには興味がないようです。日蓮宗に3月3日のイベントはないようです。
▼だから何の飾りもありません。
▼そして誰もいません。
立錐の余地もなかった遠見岬神社のすぐ左に隣接しているのにです。
▼「長寿山」という山号は珍しいと思いますが、鎌倉には長寿寺があったことを思い出しました。
福島には566mの長寿山があります。なんの関係もないです。
▼本堂内に上がって日蓮さんにご挨拶。
「隣の神社は喧騒の極み、こちらは静謐の見本みたいですね?」
返事はいただけません。
日蓮宗には「上総五十座」という説法会のような宗教行事があり、数ヶ寺が毎年持ち回りで行われ、ここ本行寺でも賑やかに催されるそうです。
本行寺は寺名からして日蓮宗と予想できます。それにしても千葉は日蓮宗寺院が多い。
ここ勝浦市だけでも50寺以上あるそうで、勝浦市の寺院の総数が62寺だそうだから、80%が日蓮宗ということになります。
▼釈迦堂でしょうか? 額には「御真骨奉安所」とあります。釈迦の骨?
調べてみると、池上本門寺から分け与えられた日蓮さんの歯が祀られているようです。
▼それにしても良い天気です。あと1ヶ月もすれば青葉が芽吹く、とノーテンキに仰ぐ。
▼行き交う人の多い通りに出て「勝浦区三町祭屋台保存館」に寄ってみます。
奥にむかい大きな町別の屋台が3台並んでいました。
▼幕末1862年頃の修理費用が「162両3分」だったそうで、修理だけでおよそ4000万円。建造費は計り知れません。
▼彫り物がメチャメチャ素晴らしい。200年以上前に作られた屋台だそうです。
▼「獅子の子落とし」驚きの彫りはツヤツヤしています。
▼鬼退治の金太郎です。
すべて「江戸彫刻御三家」の手による7年がかりの作品だそうです。
▼「鬼若と鯉」だそうです。
▼三国志で劉備が諸葛亮を「水魚の交わり」と例え、嫉妬する「張飛」です。
平板な顔と心のワタシは彫りの深さに嫉妬しながら、次の寺に向かいます。