神社名の読みは「ひとことぬしじんじゃ」です。
御朱印のうち一つは令和元年の特別なものなのか、2体は墨書きも朱印も異なり、同じ神社とは思えない相違を見せています。
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▼MAPでは「三竹山 一言主神社」と記されています。
車利用か最寄りの駅からタクシー利用になるアクセスのあまり良くない神社です。
しかし、809年創建と伝わる古社は正月の三が日には初詣に150,000人の参拝者が訪れるそうです。
▼2013年の訪問時はまだまだ残暑がきつい9月。
▼参道に木々が濃い影をつくって照付けを遮っていました。
▼午前中だったせいか参拝者の影は少なく、ひっそりとしていました。
再訪した令和元年GWの様子はどうでしょうか。
▼神社の南に位置する大鳥居は、気持ちの良い新緑とともに迎えてくれます。
▼奉納された一の鳥居の額にも「三竹山」の文字。「ミタケサン」と読むそうです。
「三竹山」と書かれていると寺院の山号を連想させられますが、神社に伝承する「三岐の竹(ミツマタノタケ)」と呼ばれる不思議な竹に由来するそうです。
竹ですから御神木とは言えるかどうか分かりませんが、神社の起こりに由来する「一言主大神」の化身と理解しても間違いではないでしょう。
▼二の鳥居の扁額は「一言大明神」。
参道には新旧の4つの鳥居が建ちます。
▼四の鳥居から振り返ってみました。
緋毛氈に野点傘が華やかさを演出していて、2013年の訪問とは印象が相当違います。
新元号となったゴールデンウイークですので、多くの参拝者の姿がありました。
混雑というほどの人出ではなく「ほどよい」数の参拝者です。
どこを見ても参拝者だらけという寺社は、その魅力を半減させてしまうと思いますが、全く人が見かけられない境内も寂しく思う時もあります。
訪問のタイミング次第で、寺社は勝手な感情に都合良く合わせてはくれません。
神社のHPからの引用です。
一言主大神は「吾は悪事も一言、善事も一言、言い離つ神」とおっしゃられたことから“託宣(タクセン)神”“言霊(コトダマ)の神”として古くから信仰されてきました。
「一言願わば、良き事につけ、良からぬ事(心配事、病気、災難等)につけ、良く聞き分けて御利益を授けてくれる神」と云われ、“万能神”としての信仰を広く集めています。
奈良県の葛城一言主神社が総本社だそうですが、珍しい名前の神を祀る神社は全国に数多くあるわけではなさそうです。
ちなみに総本社の地元では「いちごんさん」と呼ばれているそうです。
一言の願いでも聞き入れていただける一言主大神さんですが、煩悩まみれの身が願い事をすれば止めどもない数になりそうなので願い事はしません。
「一言」の意味を取り違えているかもしれませんが、
ただ、一言「ありがとう」、再訪できたことに感謝します。
▼「霊竹殿」は「三岐の竹」が納められているそうです。
▼その左隣に「大黒社」。
▼社殿に向かって参道の右側にも鳥居。大鳥居に始まり石の鳥居は6つ目です。
一の鳥居に始まり、どの鳥居も奉納されたものかもしれません。
▼意味不明の建物はトイレではありません。
トイレと間違える人が多いのか「お手洗➡︎」向こうだよ、と案内していますよ。
▼古木の多い神社です。40度ほど傾いて、まるで盆栽です。
写真はないのですが、このほか多くの境内社や御神木、御神水、三岐の竹など見どころいっぱいの
一言で言うなら「ステキな神社」です。