吉祥山 永平寺の御朱印
▼前回記事掲載の加工前の御朱印は、そうです、福井「永平寺の御朱印」!
御朱印帳は1ページ目は「承陽殿」が記帳済みですが、残り片面38ページもあります。
紙質も悪くないのですが、こんな分厚い(約25mm)朱印帳はお目にかかったことがありません。
東京在住者から見た北陸、なかでも「福井県」ともなると他県と比較して何ともジミな、知識の少ない、存在の薄い、暗いイメージを抱かせる地域。
失礼だから福井県で連想できるモノを並べてみましょう。
「メガネ」「恐竜」「越前竹人形」「越前がに」「越前焼」「へしこ」「あわら温泉」「東尋坊」「戦国武将 浅井・朝倉」「オバマ市」「敦賀」「若狭湾」「鯖街道」「雲に浮かぶ大野城」
そして、なんと言ってもワタシらの「永平寺」
あれあれっ、ケッコー出てくるじゃん! ジミじゃないじゃん!
詳細を知らないだけで案外魅力的な県なのかもしれない。
それに福井県西部の若狭湾に面した地域は京都府の北隣にあたり、北陸というイメージとは異なるわね。
北陸イメージは越前までだよっ。
若狭はどちらかというと関西に近いが「関西」という括りではないか?
中途半端な位置でメンドイから若狭は若狭にしておきましょう!
とにかく福井イメージは複雑です。
いずれにしても東京から訪れるには、新幹線が開通した金沢とは違って、地理的にとっても行きにくい、アクセスしにくい、行きたくない地域です。
しかし御朱印収集人としては「永平寺」がそこにある以上、行かねばならない!
難儀なこったが、イザ出発!
東京最東部を28日、まだ暗い4時30分ごろ出ます。
首都高→新東名→東名→名神高速→北陸自動車道→中部縦貫自動車道と高速を乗り継いで行きます。
話はそれますが同じ高速道路でも「東名高速道路」「北陸自動車道」となっていて、この使い分けはどのようにしているのでしょう?
単細胞人間の希望としては、どちらかにして欲しい。「北陸高速道路」でいいじゃないか!
調べてみると高速道路という名称は、名神高速道路、新名神高速道路、東名高速道路、新東名高速道路の4路線しかなく、あとはすべて「〜自動車道」のようです。
話を戻します。
早く出たせいか渋滞にもはまらず順調に6時間後、福井県に入りました。
高速道路最後の休憩で北陸自動車道南条SAに寄ります。
早速恐竜の「おもてなし」に会ってる人もいたわ。
この旅の間中、芭蕉の句碑にいくつも遭遇しました。「奥の細道」の終盤のルートと重なるのです。
「あすの月 雨占なはん ひなが嶽」解説板がありました。それがなければ意味不明!?
芭蕉がこの地に立ち寄った時、翌日の十五夜の月を気遣ったとか。
▼自動車道を降りて山間のノンビリした道を行くと、左右の山がドンドン狭まってきます。
▼そのトッツキのような地に「永平寺」の参道が現れます。
さすが福井、人がいない。
しかし今日はゴールデンウイークの初日のはずだが、閑散としてて寂しーぞ!
福井の人は皆、仕事なのかしら? 観光客はどうした? まぁ、いいか!
▼龍門。左右一対の石柱の文字を理解できません。
右「杓底一残水」 左「汲流千億人」 後で調べよう!
▼振り返ります。新緑が目に眩しい。紅葉だったら目がつぶれるでしょう。
▼「通用門」。永平寺の入り口のようよ! さっきまでの閑散とした静けさはどこに行った?徐々にどこからか人が湧いてきてます。
▼「吉祥閣」。受付でお一人様金五百円。
脱いだ靴をポリ袋に入れ、ぶら下げて進むと雲水が見学要領を簡単に説明しています。
「建物の外に出ない」「修行僧である雲水を撮影しない」
禁止事項はこの2つくらい、だったかな? 忘れました!
多くの観光客と一緒に参拝順路を進んでスグに
▼「傘松閣」の絵天井。
この建物も新しいからキレイで色も濃いのですが、ワタシの興味は薄い。
▼欄間にも手の込んだ透かし彫りがグルッと広間を囲っています。
▼「達磨大師」でしょうね?
▼最も永平寺らしい回廊の階段。これを目にしたら泣きたくなってきたのは何故?
▼雲水たちが毎日雑巾掛け! だから、どこもピカピカ。チリひとつ無い。マネしよう!
さて、そろそろ写真説明はメンドー!
公式サイトや他ブログで解説されてるから無用だわね。撮った写真を順不同でズラズラ並べてみるわ!
▼「仏殿」
▼「浴室」
▼「中雀門」
▼山門左右の四天王。
▼御朱印に記されている「承陽殿」
奥に階段がある。そのさらに奥に道元さんが眠っているそうです。
▼通用門の外に出てみます。
▼「唐門」
ところで撮った「写真の枚数」と「印象・記憶」は反比例するのかしら?
後日、写真を見て「アレッ」ここはどこだっけ? こんなところ行ったっけ?
というような情けない状態になります。
安直にカメラに頼るから脳裏には何も残らない!
もっと五感をフルに目覚めさせよ!
自分の目に、脳裏に、心に焼き付けろ!
そして自身の言葉を磨ければ、人に語る時、見せた写真よりもっと鮮明に自由な風景を描けるはずです。
油断するとスグ話がドッカに飛ぶ。
永平寺は拝観規律では受付を過ぎたら建物の外に出てはいけない。
回廊をグルグル回っているだけで永平寺の全体像、七堂伽藍はカラッキシ分かりません。
回廊伝いにいつの間にか次の堂に移動してしまい、そこが七堂伽藍のどこなのか分からないまま次に移動してしまいます。
受付で渡されたパンフとにらめっこでやっと少し理解できます。
何も分からない! 永平寺は消化不良!
初めて来て、観光的に寺内を1時間ほど費やしただけで
「何がわかる」そもそも「何が知りたい?」
道元は中央、権力、俗世間から離れ、この地理的に不便な深山幽谷で自身の心を見つめ続けたのでしょうか?
ワタシは何を見つける? 見つめる?
▼ガラにもないことを考えているとハラが鳴ります。
こちらは消化良好! 一番安いメニュー750円。
蕎麦に削りぶし!この組み合わせは新鮮。東京にはない。
再度、紅葉時季に来てみよう。
そして参禅? 無理なら、せめて朝課に参加!