秩父の3月の平均気温は10℃くらい。東京と大して変わらないが 2、3℃低いことになるようですだ。
この温度だとチョット雪が降ると、なかなか溶けにくい。
そんな残雪がある寺々は、みな凛としています。まだ本格的な春前の空気の冷たさが、キーンと張り詰めた感じを抱かせるのかもしれません。
春も本番になり気温が緩むと空気も緩む、人の気持ちも緩みます。キーンは消えます。
澄んだ空と、この凛とした空気感は冬だけのものでしょうね。底冷えの真冬だったら、そんなことを感じる余裕などありゃしないかも?
寺には何処にも「凛としているよ」というカンバンはありませんが「納経はこちらです」と、案内する小僧のカンバン、案内板は1番から34番まで迷わないように巡礼者を導いてくれます。
江戸33とか鎌倉33には、この小僧さんがいないなぁ。武蔵33はあるかな?
愛嬌のある小僧さんの看板を見ると、ホッとすると同時に、励まされる気持ちになって、思わず自分も笑顔になるわね。
完璧なミスマッチだ。
札所2番の真福寺観音堂は山の上にあります。この日、観音堂に続く細い車道は積雪のため通行止でした。麓の納経所・光明寺のお参りだけで御朱印をいただく。
歩きなら、行けたようです。
だったら、歩いて行けよ!
クジけた! ズルしました!
完璧なインチキでした。
いつか季節の良い時を見計らってリベンジ、行かねばならぬ!
秩父の札所は、こじんまりとしている寺も多い。小さな寺は本堂に観音様が安置されていますが、広い境内を持つ寺は観音堂があります。うっかりすると本堂だけのお参りになってしまう。そんな時は、のぼりが目印だよ。
千社札には詳しくないのですが、昔は御朱印をいただいて千社札を貼る、というのが定番だったのかしら?
現在は指定文化財などになっている建物は貼ってはいけない。犯罪になります。
しかし、秩父は千社札が多い。これも寺、建物の風格を表し、スッカリ札所建物に馴染んでいる風景はキライではありません。煩雑ではあるけど汚らしい、とは感じません。何か威厳さえ感じます。
それにしても人の背丈を優に超えた箇所に貼るには、どのような方法を取っているのかしら?
中には人の胸ほどの高さがある柵で囲まれている仁王門の内側奥、仁王さんの背後に貼ってある札もあります。
ハシゴ、肩車、柵内に入る?
いや、考えにくい。
やはりカメラの自撮り棒のようなものを使うのでしょうか?
貼っているところに鉢合わせたことがないからワカラない!
江戸時代からの風習は別にして、今も貼る人はラクガキと同様に
完璧な自己顕示かしら?
だって、扁額の文字も負けそうなくらい、デカイ文字の千社札が、ジャマ臭く、これ見よがしに威張っているものもあるから。さすがコイツは風景を撹乱し、許しがたい。
そんなに自分の名を知らしめたいのか?! 何なのよ?
日常生活で余程 恵まれない思いでいらっしゃる方々なのか?と勘ぐってしまう。
千社札のルールは全く知らないが、御朱印収集者が批判のマトにならないように、それぞれのカタチでいいから、最低限のルールを持っていよう!!!!よね。