潔い、簡潔、シンプル、素っ気ない、伊勢神宮的な御朱印でした。
そもそも御朱印です。墨書き文字ではなく「朱印」です。
神社の御朱印は、もともとこんな体裁が正解なのでしょう。
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仙台の愛称は「杜の都」で「森の都」ではありません。
「森」と「杜」の違いは何でしょう?
正確には込み入った話になるのですが、一般的には「自然の森」、人が手を加えた「人工的な杜」だそうです。
確かに「早稲田の杜」とか、千葉の「君津の杜」とかがありますが「早稲田の森」「君津の森」でもいいじゃないですか?
「杜」という字は「杜撰(ずさん)」とか「杜絶(とぜつ)」で、ネガティブなイメージで使うことの多い文字ですが、一般人は普段使用しない文字です。
山梨県の「北杜市」は「きたのもりし」ではなく「ほくとし」と読ませています。
意味は同じだとしても「北杜市」の地域は、もともと山林しかありませんから自然の「北森市」が適当かと思いますが、植林などで山を育てたとなると「北杜市」が正解かもしれません。
いずれにしても「イメージ」として育てられてきた「杜」なのでしょう。
▼そんな「杜の都」を象徴するような「青葉通り」に限らず、仙台市内の大きな通りは羨ましく思えるほど緑の並木が美しく、夏でも涼しげな大きな日陰を作っています。青葉神社は仙台中心市街周辺の緑豊かな大通りから北に2kmくらいになるでしょうか?
▼隣り合う「輪王寺」と「青葉神社」が周辺に森を残しています。
ここは「北山」と呼ばれているそうです。
造られた「杜」でも、この地域は自然の「森」を長い間維持してきたのでしょう。気持ちの良い緑は、もう「杜」でも「森」でも、どちらでも良い「もり」です。この日は瑞巌寺に始まり、参拝者、観光客の多い寺社を巡ってきたので静かな境内にホッとします。人の姿が見えないだけに、心は、気持ちはピ〜〜ンと張り詰めます。
▼しかし、ピィ〜〜ンと張り詰めてた心はパ〜〜〜ンと弾けました。これで今回5ヶ所目の「お留守」です。
完璧な観光寺を除く東北の寺の旧盆中は全て朱印「対応不可」と知りました。
ガッカリですが、5回目の「お休み」に衝撃はありません。「またか!」です。
▼輪王寺と同じ敷地内だと思われるような青葉神社の石段を登ります。
▼登るといつも振り返りたくなるのはナゼでしょう。▼石段はさらに続きます。
▼ここでクランク。
▼石段の終点であってほしい、と脚がわめいています。
▼ヨシッ! 登了です。 そんな大げさな段差ではありませんでしたが。青葉の杜の青葉神社という名称に何の抵抗も抱かないグリーンマンタンです。それにしてもこの神社は「青葉区青葉町 青葉神社」です。
これだけ「青葉」の文字を並べられれば、神社の祭神である政宗もマンゾク?
▼どうやらマンゾクされているような、得意げな立ち姿です。
▼勇ましいコマちゃんには、最近やっと興味が湧いてきました、少しだけ。
▼一つとして同じ姿のない狛犬は、確かに神社の顔でもあります。もちろんそれぞれ意味を持っていますし、建立年も気になるところです。
▼「祖霊社」は池の島状になった箇所にあります。
▼本殿に祀られているのはもちろん政宗。
神号は「武振彦命(タケフルヒコノミコト)」。
▼境内には仙台出身の画家奉納による「和龍」の旗があちらこちらに目立ちます。お守りにもデザインされてる「和龍」は世界平穏を願って描かれたそうです。