授与所での受付は女性の方でしたが、男子の宮司さんらしき方も出入りされていたので、どちらの筆による墨書きかわかりません。
しかし「八坂神社」のクログロとした四文字、なんとバランスのとれた、素晴らしくデザイン化された書でしょうか!
この形を生み出された方のセンスを褒め称えるしかありません。
有無を言わせずワンコインを受け取っていただきました。
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普通、大きな河川や山などは行政の境界になっていることが多い。
東京から国道R6を北上すると利根川が千葉県と茨城県の境になっています。大利根橋を渡ると茨城県取手市に入ります。
利根川は「坂東太郎」という別名を持っています。河川の異名がなぜ「太郎」なのか知りませんが「日本三大 暴れ川」の一つです。
▼その利根川の手前、千葉県内に飛び地のような取手市が残されています。
古くの利根川はもっと蛇行していて、その蛇行を矯正したら地元の地域が川の南に分断され、取り残された形になったとかで、その名残りのようです。
▼その時から続いている「小堀の渡し」。現在も現役でノンビリしたものです。
写真は取手市からお借りしたもの。
「渡し」というと「矢切の渡し」のように未だに続けてる「手こぎ」をイメージしますが、さすが利根川では無理なようで、エンジンボートを使用しているようです。
利根川にはこの他にも現役で活躍中の「渡し」が、いくつかあるそうです。
▼その「渡し」の少し上流に取手八坂神社はあります。
取り残された取手ではなく「本土の取手」に鎮座しています。
▼狛犬というか、左右とも「獅子の子落とし」のようです。
▼それにしても富士塚のように見えるゴツゴツの岩は単に山・谷を現しているのでしょうか?
▼小振りですが、唐破風の向拝が優雅な趣きの1832年建立の拝殿。
▼寺や神社には動物がイッパイです。なんの鳥でしょうか?
▼素戔嗚命を祀る本殿の柱彫刻には彫りの深い龍。
▼さらに緻密な透し彫りが4面あります。本殿全体は鳥除けの覆い金網があって、うまく撮影できません。
▼神社のパンフから。明治に古格高く立派に再建されたものだそうです。
明治というと、それほど遠くない近代ですが、昔の人たちはいろんな意味でこんな本殿を造る力を持っていた。
現代、新たに作ろうとすると金銭的にも技術的にも、これほどの建築物を造るのは困難なように思えます。
▼さして広くない境内には末社がいくつもあり、丁寧な説明版があります。
▼なぜか稲荷神社が2つあります。
まぁ、1社に限られるものではなく、いくつあってもイイのですが・・・。
▼神木の大銀杏は樹齢300年。「子授け・安産・子育て」はどの神社も同じ。
梅雨入りと夏の気配を感じさせるように、新緑も徐々にその色を深くしています。
今年も信じられない速さで時は移って、半年経過もそんなに遠くない。いやはや!
御朱印もブームの中で「いやはや」と思わせられるカラフル色付きや、書置き御朱印を頻繁に手にしていると、ここ八坂神社のような「正統派」を直書きしていただくと「ホッ」とします。
「これが御朱印なのだ!」とひとり納得します!
正統派御朱印と言っても、取手八坂神社の場合はデザイン化があまりに出来過ぎの秀逸な墨書きなので、その分余計に感じることが多くなる御朱印でした。
御朱印とともに神社の姿も脳裏に焼き付けられています。
あまりアテにできない頭部と記憶力ではありますが・・。