▼天恩山 五百羅漢寺の御朱印です。(浄土宗系単立・東京都目黒区下目黒)
拝観受付で2種類ある御朱印を2種類お願いして朱印帳を預けると、こんな見開きの体裁で戻されてきました。
7年前は下に掲載した1種類しかなかったことを思えば、まさに進化系の御朱印です。
キラキラな色を使用せず、墨・薄墨・朱だけで、これだけ美しい御朱印は後にも先にも他に類を見ない素晴らしいセンスです。
バックグランドの薄墨の梵字が「キモ」ですね。
▼2012年時のはさみ紙は一人の羅漢さんでしたが、今回は二人で話し込んでるような羅漢さんも一緒にはさみ込まれていました。
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▼7年ぶりに羅漢寺を再訪しました。
知らなければ寺院とは思われない建物の外観は7年前と変わりありません。
▼しかし門前に一人居座る羅漢像「不退法尊者」は当時は無かったような・・。
▼と言うのも羅漢さんの台座の言葉。ワタシの実情とは正反対の内容にガツンと応える。だから今も7年前から成長していないワタシはこの言葉に出会ったら覚えてるはず。
▼おだやかな容貌です。
▼「羅漢堂」ですが、ここからは撮影禁止。
▼コの字形の建物に146体の羅漢像は圧巻です。
羅漢像はもとは500体以上あったそうですが、現存するのは305体。本堂に納まりきれない146体がこの堂に安置されています。
木造ですが、造られた当初は彩色や金箔が施されていたのか、その痕跡が所々に残っています。当初は現在よりさらに驚くばかりの壮観な羅漢像たちだったことでしょう。
すべて一人一人表情もポーズも異なる像。とても一人の僧がすべてを彫り上げたとは信じがたい偉業をゆっくり見て回ります。
▼「羅漢堂」を出ると「碑のこみち」が続いていますが、これは「水子供養堂」。
▼高浜虚子の句碑だそうですが、まったくわかりません。
▼でも一つ一つ説明がされています。
▼「庖魂の碑」文字からして料理関係とわかりますが、包丁が収められているそうです。「碑」とされていますが「塚」と同じようなものかしら?
▼「再起地蔵」だそうです。何かに失敗したらお願いをしに、ここにやって来れば再起でき救われるかも?
▼ここにも羅漢像が安置されてる本堂ですが、法要中で内部には入れませんでした。
▼扁額の「大雄殿」は禅宗系寺院の本堂を指す言葉だそうです。この寺はかつて黄檗宗だったそうです。そういえば大雄寺とか大雄山の寺号や山号をもつ寺は禅宗だ。
▼本堂もおもしろい建築ですが、その前もピラミッドのような形状のものが。建物の屋根部分になるようです。
▼八代将軍 吉宗にまつわる「御腰掛け石」。それにしても四角がきれい過ぎます。
▼拝観順路を回ってくるとどの建物かわからなくなりますが、メインの建物でしょうか? 極楽が4フロアに広がっているようです。
▼資料室に並んでいました。
欲しくなるデザインですが、寺の朱印帳は手元にまだ未使用のものがいくつかあるので、見送りです。
多数の羅漢像から「自分の容貌に似た像を必ず見つけることが出来る」と、よく言われますが、なかなか特定する事はできません。羅漢さんは全て男子、木造の姿は黒く変色して年齢も想像しにくいからでしょうか?
聖者になれない身は、せめて羅漢さんの教えの一つくらいは身に付けたいものですが・・・。