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▼JRの「水道橋駅」東口を出ると、そこは白山通りです。
左に後楽園遊園地「東京ドームシティ」があります。
この道路は車でもよく走るのですが、ここに神社があるとは全く気付きませんでした。
▼白山通りから見た神社の鳥居です。白山通り沿いに鳥居はありません。こんなに奥まっていては気づかない訳です。
▼鳥居は白山通りの東側に平行する一通に面していました。
東京にある金刀比羅宮や金比羅神社と名のつく社は、ほとんどが小さなものか、摂社となっています。唯一、虎ノ門の金刀比羅宮が大きくて有名な神社となっています。
というわけで、水道橋にこんな立派な金刀比羅宮があるとは知りませんでした。
▼しかしこちらは「分社」です。
でも神社の起こりは、やはり讃岐から金比羅大権現を勧請しています。
ところが東京神社庁のような宗教法人名簿に「金刀比羅宮東京分社」は載っていません。どうなっているのでしょう?
総本宮のHPには全国の分社として「東京分社」が掲載されています。
「東京分社」として独立した公式HPもないので、この神社はまさに「分社」で、独立した宗教法人ではないのかもしれません。
となると、讃岐の総本宮が直轄しているのでしょうか?
ともあれ、この神社の元々の起こりは1819年の板橋だそうですので、明治維新の約60年前くらいでしょう。
▼この狛犬も年季が入っています。
明治に入って板橋から神田和泉町へ、その後、深川古石場で「深川のこんぴらさん」として親しまれたそうです。
さらに戦災で建物を失い、一時、讃岐本宮に避難、その後、昭和39年に現在地に再興されたそうですから、目まぐるしくあちらこちらに遷座して、忙しい思いをされていたご祭神も、ようやくこの地に落ち着いたということでしょうか。
ということで比較的新しい神社ですが、一方通行の道路から鳥居越しに見る境内は、とても美しい姿をしていました。とはいえ境内は決して広くはありません。
▼讃岐の日本酒醸造元の菰樽「金陵」が奉納されていました。
4斗樽が6樽=1斗18ℓ × 4斗 x 6樽=432ℓ ですが、この樽はディスプレー用です。
中身は別に奉納されているのでしょう。
▼「一杯醇味 千萬春」。美酒を一杯飲めば、限りない春がやって来る? 春に包まれる? 一杯ポッキリではなく、2杯、3杯と杯を重ねれば「頭は春」になることは間違いありませんが・・。
▼神社境内右隣に「稲荷社」があります。赤い幟には「水道橋稲荷大明神」。
▼しかし稲荷社に見慣れた「キツネさま」はご不在でした。
▼さらに神社左隣にも「讃岐大使」が。こちらは日本酒ではなく「うどん」でした。
「こんぴらさん」に「讃岐うどん」で「超ミニ琴平」を形成しています。
あいにくお店は「支度中」でした。