アソビの少ない佐倉七福神の御朱印の中で 、この御朱印は右上に小さな大黒天のスタンプが・・。その中の文字は「蓮華」のほかは読めない。
▼同、御首題。
両印とも書置きです。
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佐倉七福神、最後の7つ目の寺に向かいます。
▼松林寺からの移動の道で神社に出逢いました。清楚な社に胸が少しトキメキます。
八幡神社のようですが参拝者は見当たらず、社務所も無人です。地方都市の神社は正月でも人が常駐するのは難しいようです。トキメキは少しシボミます。
人気のない参道を本殿に向かい、ご挨拶だけします。
▼冬に黄色くなるミカンだから「ダイダイ」でしょうか?
黄色い果実を目にすると、凍えそうな身体が温まるような感覚に陥ります。
冬に実る柑橘の代表は確か橙? だいたいの記憶です。
▼やっと参道を探りあてました 。車で入って来られるでしょうが、車だとここまでの道を見つけるのは容易ではないようです。今回は車を駐めての歩きですが、車移動ですと度々入っていいものかダメなのか躊躇します。もちろん駐車場の案内があれば問題ないのですが、そうでないと境内に車を乗り入れていいのかどうか、その判断はかなり難しいものがあります。
境内に乗り入れたら、寺の人にシブイ顔をされたこともあります。
観光寺以外の殆どが境内への導入路は見つけにくく、細く狭い道がほとんどで途中とても不安にさせられます。
さてこの寺、今回の佐倉七福神めぐりで、もっとも規模も大きく、整った寺院のようです。
▼本堂の扁額はまったく読めません。寺の扁額はいろいろで面白いのですが・・。
▼庫裏、寺務所 or 方丈でしょうか? こちらで朱印をいただきましたが近代的に整っています。佐倉七福神でこれまで6つの寺を巡ってきたことになりますが、ボンビー人間はどうしても、それぞれの豊かさを比較してしまいます。これは精神的外傷の一つかしら?
▼帰り際の参道に積み重ねられていました。無縁となった墓石たちでしょうか?皆んな寄り添っている姿はそんなに寂しそうではありません。
▼風雨にさらされ形は少しづつ失なわれていきますが、その心に変化はないようです。
▼佐倉七福神をめぐり終え、やっと少し心と目に余裕が出てきました。
佐倉の街、とりわけ城下町通り周辺には、かつての賑わいが偲ばられる建物が点在しています。
▼たかだか150年ほど前の「定」ですが、現代に通じる、いや今こそ必要な言葉です。
▼どこの町にも歴史とともに「祭り」があります。佐倉の祭りは秋に催行され、とても賑やかな祭りのようです。そして祭りにはお囃子がつきものです。お囃子はおそらく楽譜もなく、人の耳と所作だけで受け継がれていくのでしょう。
▼そんな忘れられがちな文化を継承しようとする施設でしょうがお休みでした。残念!
▼佐倉市立美術館の「総門」はレトロな雰囲気で入りたくなりますが、入ったら1時間前後は費やして見たくなるのでパスです。
▼さらに歩を進めて武家屋敷に・・。車で佐倉七福神の最初に訪れた大聖院の近くに戻って、その周辺を覗いてみます。
▼坂の名称「くらやみ坂」にはロマンを感じさせられます。名前ほど「暗闇」ではありません。
当時からの名称なのか、のちの時代につけられた名のか定かではないですが、東京でも魅力的な名称の坂がたくさんあります「狸穴坂」「妻恋坂」「汐見坂」などなど。
▼「ひよどり坂」は鳥類のヒヨドリを表しているのか、その名称の由来は知りません。
▼「くらやみ坂」より、さらに暗く鬱蒼としています。
▼たかだか150年前までは、サムライたちが毎日の登城のたびに、この坂を上り下りしていたのでしょう。
▼そして住んでいた家。土塁と生垣が特徴です。外から覗けない造りです。
▼安い拝観料を受け取ってもらい、中に入ってみます。実は2度目です。「魅力的な名称の坂」と先に記述しましたが、この町の名称は「鏑木町」です。
「かぶらぎ」です。日本中どこをどう掘り起こしても佐倉市にしかない名称です。
▼以下は以前、夏に訪問した際の写真です。
3人の武士の住まいの大きさはそれぞれ階級を表しているのでしょうか?
▼モノズキにも2度も、3度も訪れるのがこの風景です。茅葺がどーしても好きなのです。
ワタシのなかに潜むサムライ魂が共感を呼ぶのでしょうか? いや百姓魂でしょう!
かつて自分が住んでいたような懐かしい感覚と、こんな中で生活してみたい気持ちが錯綜します。
▼サムライたちの質素な生活が窺い知れます。「質素」! なんて素晴らしい言葉でしょう?
自分の周りはモノばかり。
溢れんばかりのモノに囲まれても、実感として幸せとも思えない。
サムライたちが 「質素」のなかで「これでヨシ」とした心境を、いくらかでも理解できたらね・・・。