▼同、甚大寺 本尊「十一面観音」の御朱印。
▼同、松林寺 本尊「無量光」の御朱印です。
甚大寺、松林寺ともに「毘沙門天」を祀っています。
松林寺の朱印は浄土宗だから本尊というより「無量光」で、「永久に無限の恵みをもたらす光明」という意味だそうです。浄土宗ではたびたび見かけることの多い朱印ですね。
もうひとつ、左下の印は普通「◯◯寺之印」となりますが、この朱印では「松林精舎」。精舎と言うと「祇園精舎」という言葉くらいしか知らない。それも意味も知らずに・・。
「精舎」とは「出家修行者の住する寺院」「精進する者たちの住まい」だそうです。
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▼前回記事の嶺南寺・宗圓寺の「お隣さん」的な位置にあります。
▼いきなり「金毘羅大権現」の社頭?
呼び名は神社じゃないから寺頭? 石柱でいいのかな? 神仏習合の神さまですね。
▼「金毘羅大権現」本地仏は不動明王、毘沙門天、十一面観音などだそうです。
寺の入り口にいきなり「金毘羅大権現」である意味が段々と理解できるようになってきました。
この寺も山形藩主だった堀田正亮が佐倉藩に移った際、佐倉に移されたそうです。
この隣接する3寺は全て400年前に松本から、山形から移されたことになります。
▼朱色がアクセントの本堂の屋根は神社っぽい。またもや車がジャマです。
▼すぐに読める人は少ない扁額「安城山」。隷書体でもない不思議な書体。
▼朱印をいただくのに本堂の裏側に回ります。少し「荒れ気味」な様子。
▼枯葉が多すぎて何の木かと思ったら「ロウバイ」でした。「荒れ気味」です。
やはり、寝不足な30女の肌のように「荒れ気味」です。
▼「荒れ気味」ですが、手入れされた庭もあります。30女も5歳ゴマかせます!
▼こちらの寺では「御朱印所」となっていました。
玄関先の傘立てが印象的でした。
と言うか、傘の処置、「荒れ気味」の庭から住職の性格の一部を覗いたような気がして、親近感を持ちました。ワタシとおなじだ!
「アンタと同じにしないでくれ!」と言われそうだけど。
▼朱印を待つ間、ズッと吠えまくっていました。「荒れ気味」です。よく見ればカワイイ顔してるのに。
吠えるのは自分の仕事とわきまえているかのようです。
人間も動物も小さいモノには好かれる方だけど、タマに鳴き止まず、吠えまくられることもある。ハイハイ、イイ子だ! 吠えないで!
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▼甚大寺を去って松林寺への道は地図を見れば、かなりショートカットできそうだと、脇道に入ったが行き止まり。ズルはできなかった!
▼大通りに戻された。大した距離ではないから松林寺まで分かり易い大通りをUの字に大回りします。
寺の遠方からニョキニョキ、モクモクの緑のヤマが見えました。寺社があるランドマークです。
▼巨木すぎて何の木かわかりません。それ以前に草木の知識がなさ過ぎです。
▼雰囲気のある屋根です。
この寺も400年前に佐倉藩主となった土井利勝が菩提寺として建てていますが、当時の本堂はなくなって、観音堂が現在本堂となっているそうです。どうりで小振りで趣のある堂です。
建物自体は400年前のものかどうかわかりませんが、県の有形文化財に指定されていることから当時から引き継いでいるのでしょう。
▼本堂前の足元の石板。何を示しているのかと一瞬? どうやら本堂内の仏像配置図のようです。こんな配置図は初めて見ました。かなり分かりやすい! 他の寺でも習ってほしいように思った。
▼焼香用の香炉でしょうか? 持って帰りたくなるような香炉ですが獅子が睨んでいます。「誠心院信譽義徳居士」の新盆のために寄進、と読めました。南無!
▼堂内中央は石板の案内通り阿弥陀さまです。毘沙門天は「秘仏」で確認できません。
扁額の3文字は面白い書体ですが、全く読めません。
松林寺のご住職はまだお若く、とても気さくな方でした。
朱印受付窓口があったのに気づかず、客殿の扉をガラガラと開けて建物内に入ってしまいました。
いきなりシューズラックが目に入り印象的でした。見事に30、40足、主にスポーツシューズが並んでいました。
聞き覚えに間違いがあるかもしれませんが、ご住職の5人のお子様の履物だそうです。
スバラシー!
聞き間違って、3人か4人だとしても、賑やかなことに寺に数人のお子さんです。
将来の佐倉市の人口減少を押し止どめようとしているかのようです。
子たちが多いと、その数だけ喜怒哀楽も多くなります。
松林寺さんの笑い声の絶えない家族が脳裏に浮かぶ。
そしてシューズラックの靴は時とともにビジネスシューズやハイヒールとかに変化していくのだ。年ごとに記録すればシューズラックはリッパな家族の歴史となる。
なぜか胸が、真冬に頬張る焼き芋のようにホカホカしてきました。
朱印を求めて新たな参拝者がやってきました。
住職とのタワイない話を切り上げ 佐倉七福神、最後の寺へ向かいます。