▼補陀洛山 安養院 西方寺(真言宗系単立・横浜市港北区新羽町)
ご本尊は阿弥陀か不動か分かりません。この寺に存在する全ての「神仏」が「本」尊でも良いのです。
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▼駐車場から参道に向かうと正面に墓地が・・・。贅沢に南向き、階段状の造りは眠っている仏たちも日向ぼっこしているように暖かそうです。まるで墓地のアマルフィ。
▼創建時の鎌倉時代には、当然鎌倉の地にあったこの寺の参道は冬にしては緑が多い。▼ほぼ同じ位置の2年前春の写真です。この時は眠気を誘うような萌え始めた新緑に魅了されました。こんな寺を任されたら「仏門」に入ってもイインじゃない?これまで巡ってきた横浜七福神の寺同様、この寺も観音・不動・地蔵と複数の霊場札所で「花の寺」でもあるのですが、さすが正月4日は何の花も無い。もう少しすると「ろうばい」が咲き始めるようです。300年前に建てられた山門、本堂、鐘楼堂が横浜市の文化財になっています。今のこの寺が創建当時の鎌倉にあったら、鎌倉の古寺に紛れてしまう。やはり茅葺の鎌倉にある寺のひとつ、ということになってしまっていたかも。
▼ところが何であれ、この眺めを鎌倉でなく横浜市内で得られるのは貴重!? 何だ、ちゃんと撮れてないわよ。iphone しっかりして!
どこから手に入れるのか、この茅の量は半端でない。現代では茅葺きを維持するのには瓦葺きなどより比較にならないほど困難なことなのでしょうね?
2年前の2017年に訪問した時は住職らしき年配の方に御朱印をいただいた。今回は、おそらく副住職さんかしら? お若い。
「カメラ撮影したら、叱られますか?」
▼「う〜〜ん・・・、この掛け軸だけでガマンしていただいていますけど・・」と。
では、恵比寿神像は遠慮して、こちらをカシャ!
普通、本尊でなくとも堂内は撮禁がほとんど。フラッシュで日焼けするからね!
特に仏像マニアでもないけど、でもマニアだったらWEBとか雑誌、書籍、絵葉書、写真集を手に入れるのかな?
わたしが撮りたいのは「記録」としての写真だけかも?
山門を背にして3歩進むと、もはやご対面してきた神仏の姿もオボロゲになっているから・・。
▼前回もご挨拶した観音さまに再会。
▼小さな観音さまは撮影しても記憶に残らないかも? これも大きな悲しみ「大悲閣」です。
いや、ホントは意味が違うでしょうっ!
「大悲殿」「大悲閣」は観音菩薩を安置する建物を表す言葉ですけど、「大慈大悲」であって、「大悲」は「大きな慈悲」を表し、また菩薩そのものをも表しているはず。
▼前回に訪れた時は気づかないほど普通に葉を茂らせていたのかしら? これでもかの緑に舞い上がり、燃え落ち葉を落とすと、その存在感を増す場合もあるのね?!
花も葉も満開にタップリあるだけが「ファースト」じゃない! かもね?
▼「横浜港北七福神」7寺院のまとめ記事。